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フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ の名言集


ニーチェ

『フリードリヒ・ニーチェ』より : フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(Friedrich Wilhelm Nietzsche, 1844年10月15日 – 1900年8月25日)

ドイツの哲学者・古典文献学者。後世に影響を与えた思想家。随所にアフォリズムを用いた、巧みな散文的表現による哲学の試みには文学的価値も認められる

ニーチェは1844年10月15日にドイツ(当時はプロイセン)・ザクセン州ライプツィヒ近郊の小村レッケンにルター派の裕福な牧師で元教師の父カール・ルートヴィヒと母フランツィスカの子として生まれ、同じ日に49回目の誕生日を迎えた当時のプロイセン国王フリードリヒ・ヴィルヘルム4世 (プロイセン王) フリードリヒ・ヴィルヘルム4世にちなんでフリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェと名付けられた(ニーチェは後にミドルネーム「ヴィルヘルム」を捨てている)。
1846年には妹エリーザベト・フェルスター=ニーチェ エリーザベトが、1848年には弟ルートヴィヒ・ジョセフが生まれているが、ニーチェが5歳の時(1849年)、頭の怪我が原因で父親が早世。
それを追うように1850年には2歳の弟ヨーゼフが病死。
これを機に、ニーチェ一家はレッケンを去り、近郊のナウムブルクへ転居し、ニーチェはここで母方の祖母や父方の叔母たちと同居することになる。




  • 日常生活で、人々がおおむね正直なことを言うのはなぜか。神様が嘘をつくことを禁じたからではない。それは第一に、嘘をつかないほうが気楽だからである。

  • みずから敵の間へ躍りこんでいくのは、臆病の証拠であるかもしれない。

  • 血と格言をもって書く者は、読まれることを望まず、暗誦されることを欲する。

  • 生きるとはなんのことか…生きるとは…死にかけているようものを、絶えず自分から突き放していくことである。

  • 女のもとへ赴こうとするならば鞭を忘れるな。

  • 高さがいるから階級が必要なのであり、階段とそれを登っていく人たちの矛盾が必要なのだ!人生は登ろうとする。登りながら自己を克服しようとするのである。

  • 多く考える人は党員には向かない。というのは、党派などを突き抜けて考えてしまうからである。

  • 人間が神のしくじりにすぎないのか、神が人間のしくじりにすぎないのか。

  • 芸術…芸術こそ至上である! それは生きることを可能ならしめる偉大なもの、生への偉大な誘惑者、生の大きな刺激である。

  • キリスト教徒はただひとりしかいなかった。そして、その人は十字架の上で死んだ。この瞬間、以後「福音」と呼ばれているものは、すでに彼が生きてきたものの正反対、すなわち「禍音」であった。

  • お前たち高名なるすべての賢者よ、お前たちは、民衆と民衆の迷信に奉仕してきたし、真理には仕えなかった! そして、それゆえにこそ、人はお前たちに畏敬を払った。

  • よい格言は、時の歯がたつには堅すぎる。そして、いかなる時代にも栄養のたしになるのに、幾千年の歳月にも食いつくされはしない。

  • 新聞の強味は、そこで働くひとりひとりが全然、義務も束縛も感じないところにある。

  • 恋愛から結ばれる、いわゆる恋愛結婚は、誤謬をその父とし、必要をその母とする。

  • 婦人にはあまりにも永い間、暴君と奴隷とがかくされていた。婦人に友情を営む能力のないゆえんであって、婦人の知っているのは恋愛だけだ。

  • 学者はよく監視し合うが、最善の信頼を互いに払うことはしない。小さい好策にすこぶる長け、あしなえた知識を持つ人々を待ち伏せる。

  • 自己の思想を氷の上へおくことを心得ていたい人は、論争の熱の中へ身を投じてはいけない。

  • 正義は支払い能力のない者を大目に見のがすことをもって終わる。…正義のこの自己止揚、それがどんな美名で呼ばれているかを知っているか…いわく恩恵。それはいうまでもなく、最も強大な特権である。

  • キリスト教道徳は奴隷の道徳、弱者の道徳である。生の拡大をさまたげ、本能の発揮を抑え、人間を萎縮させ、退化させる道徳である。

  • 男の幸福は「われ欲する」ということであり、女の幸福は「彼欲する」ということである。

  • いちばん危険な党員とは、その人間が脱党したら党派全体が瓦解するようた人である。だから最良の党員である。

  • 哲学者とはなにか。つねに尋常でない事物を経験し、見聞し、猜疑し、希望し、夢見る人間だ。

  • 苦しみをともにするのではなく、喜びをともにすることが友人をつくる。

  • なんじの敵には軽蔑すべき敵を選ぶな。なんじの敵について誇りを感じなければならない。

  • 私はキリスト教に対するこの永遠の弾劾を壁という壁、壁さえあればどこでも書き付けたい。私は盲目でも読める文字を持っている。私はキリスト教を一大呪詛と呼ぶ。

  • 人間は行動を約束することはできるが、感情は約束できない。思うに、感情は気まぐれだからである。

  • 私の真理は怖ろしい。というのは、今まで嘘が真理と呼ばれてきたのだから、あらゆる価値の価値転倒…これが私の方式だ。

  • 才能が一つ多いほうが、才能が一つ少ないよりもより危険である。

  • あなたがたの実力以上に有徳であろうとするな。できそうもないことをおのれに要求するな。

  • 世論とともに考えるような人は、すべて自分で目かくしをし、自分の耳にせんをしている。

  • 友たるものは、推察と沈黙に熟達した者でなければならない。

  • 多くの人間は、その記憶があまりにもよいという唯一の理由から思索者になれない。

  • 善にも強ければ、悪にも強いというのが、いちばん強力な性格である。

  • 霊魂は肉体が衰え、いまわしくなり、飢えることを欲した。こうして肉体と地から脱れようと思った。哀れ、その霊魂こそ痩せ、いまわしくなり、飢えたのだ。

  • 乞食…乞食は一掃すへきである。げだし何か恵むのもしゃくにさわるし、何もやらないのも、しゃくにさわるから。

  • 犠牲行為によって計画される道徳は半野蛮的階級の道徳である。

  • 私はお前たちに超人を教える。人間は超克さるべき何物かである。お前たちは人間を超克すべく何ごとをなしたか? 超人は大地の意義である。

  • 君は言う「善行のためには戦いを犠牲にせよ」と。私は言う「善戦のためには万物をも犠牲にする」と。

  • 宗教は間接的にも直接的にも、教義としても比喩としても、いまだかつてひとつの真理を含んだことはない。というのは、どんな宗教も不安と欲求から生まれたものであるからである。

  • われわれのうちで、最も勇気のある著でさえ、自分が本当に知っていることに対する勇気を持つのは稀なことにすぎない。

  • 犯罪者は犯罪のゆえに苦しまず。恥辱のゆえに、なされた愚行に対する立腹のゆえに、常習になったもののないことのゆえに苦しむ。

  • 論争に応ずる場合には、双方にとっていちばん不愉快なやり口は、立腹して黙っていることである。というのは、攻撃者側は、一般的に沈黙を軽蔑のしるしと考えるからである。

  • 地球は皮膚をもっている。そしてその皮膚はさまざまな病気を持っている。その病気のひとつが人間である。

  • ある巨匠の作品を演奏するピアニストが、その巨匠を忘れさせて、まるで自分の生涯の物語を語っているとか、まさになにか体験しているふうにみえたとき、最もうまく弾いたことになろう。

  • 善悪において一個の創造者となろうとする者は、まず破壊者でなければならない。そして、いっさいの価値を粉砕せねばならない。

  • あらゆる種類の確信に拘束されない自由さは、懐疑家の意思の強さに屈している。信念を欲すること、肯定においても否定においても、無条件なものを欲することは、弱さの証拠である。

  • 正義とは、ほぼ同等の力の状態を前提とする報償との交換だ。

  • 科学者が天才視されないのは、単なる理性の児戯にすぎない。

  • 人間は深淵に架けられた一条の綱である。渡るも危険、途上にあるも危険、うしろをふりかえるも危険、身ぶるいして立ちとどまるのも危険。人間において偉大な点は、それが橋であって目的でないことだ。人間において愛されうる点は、それが過渡であり、没落であることだ。

  • 武装平和とは、自国と隣国を信頼せず、半ば憎悪、半ば恐怖から武器を放棄しかねる意向上の不和である。

  • 道徳的理想の勝利は、他のいずれの勝利と同じく、「非道徳的」手段によって、つまり暴力・虚言・誹謗・不正によってえられる。

  • たいていの男たちは、誰も彼らの妻をかっさらってくれないことを嘆く。

  • 毎日少なくとも一回、何か小さなことを断念しなければ、毎日は下手に使われ、翌日も駄目になるおそれがある。

  • 国家におけるいっさいは虚偽である。かむことを好む者は、ぬすみたる歯をもってかむ。彼の腸すらにせものである。

  • 国家というものは、個人相互に対して個人を保護するための賢明な制度である。国家の品種改良をやりすぎると、結局は個人は国家によって弱められ、そのうえ瓦解され…したがって、国家の本質的目的が根本的に無に帰してしまう。

  • あらゆる人間は、いかなる時代におけるのと同じく、現在でも奴隷と自由人に分かれる。自分の一日の三分の二を自己のために持っていない者は奴隷である。

  • ひとは女を深いと思う。なぜか? 女の場合、底まで行けないからだ。女は浅くさえもないのだ。

  • 母親は息子の友人が成功すると嫉む。母親は息子よりも息子の中の自分を愛しているのである。

  • 極端な行動は虚栄、普通の行動は習慣、中庸な行動は恐怖に帰せられるならば、過去を犯すことはまずなかろう。

  • 本をめくることばかりしている学者は…ついにはものを考える能力をまったく喪失する。本をめくらないときには考えない。

  • ほかの人に懺悔してしまうと、当人は自己の罪は忘れるが、たいてい相手の人はそれを忘れない。

  • ものの始めを採すことで、人間は蟹になる。歴史家は後ろ向きにものをみる。ついには後ろ向きに信ずるようになる。

  • 「女は誰をいちばん憎むか」鉄が磁石に問うた。「私はお前をいちばん憎む。なぜなら、お前は牽くことをなし、しかも、お前のもとへ牽きよせる十分の力をもたないからである。」

  • 汝が平和を求めるならば、それは新しい戦いの準備としてのそれでなければならない。永い平和よりも短い平和を求めよ。

  • 幸福とは何か…権力が成長しつつあるという感情…抵抗が克服されるという感情である。

  • 南国の勤勉は営利欲ではなく、他人に絶えず必要とされるからである。食わんがためだげなら勤勉は不必要である。北国のそれは、その反対である。

  • 脱皮できない蛇は減びる。意見を脱皮していくことをさまたげられた精神も同じことである。それは精神であることをやめる。

  • 善とはなにか…人間において権力の感情と権力を欲する意志を高揚するすべてのもの。悪とはなにか…弱さから生ずるすべてのものである。

  • われわれが不意にある事柄について問われた場合に思いつく最初の意見は、一般にわれわれの意見ではなく、われわれの階級・地位・素性につきもののきまり文句にすぎない。

  • 悪意というものは、他人の苦痛自体を目的とするものにあらずして、われわれ自身の享楽を目的とする。

  • どちらも相手をとおして自分個人の目標をなにか達成しようとするような夫婦関係はうまくいく。例えば、妻が夫によって有名になろうとし、夫が妻をとおして愛されようとするような場合である。


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