羽生 善治の名言集
2014/03/18
羽生 善治(はぶ よしはる、1970年9月27日)
将棋棋士。二上達也九段門下。棋士番号は175。
通算タイトル獲得数は、大山康晴に次ぎ棋戦 将棋タイトル獲得記録 歴代2位。全7タイトル戦のうち6つで棋戦 将棋永世称号 永世称号の資格を保持(永世名人(十九世名人)・永世王位・名誉王座・永世棋王・永世棋聖・永世王将)。
1996年2月14日に将棋界で初の7タイトル独占を達成。
通算タイトル獲得数は、大山康晴に次ぎ歴代2位。全7タイトル戦のうち竜王戦を除く6つでの永世称号(永世名人(十九世名人)・永世王位・名誉王座・永世棋王・永世棋聖・永世王将)の資格の保持(いわゆる「永世六冠」)も史上初である。
羽生とほぼ同じ年齢にトップクラスの実力者が集中しており、彼らは「羽生世代」と呼ばれる。
- 私は以前、才能は一瞬のきらめきだと思っていました。けれど今は、10年とか20年とか30年とか、同じ姿勢で同じ情熱を傾け続けられることが才能なんだと思っています。
- ラッキーだとか、ツイていたというように 本当に心の底から思える時が実力なんじゃないか
- 意表を突かれることに驚いてはいけない
- 欠点を裏返すと それがその人の一番の長所であったりする
- 相手の棋風や出方を考えてしまうと邪心が入ってしまう
- 守ろう、守ろうとすると後ろ向きになる
- 定跡を学ぶことと独創的なことをすることは相反する
- 必ず最後には踏み込んで 勝負に出なきゃいけない時がある
- 仕事に行き詰った時は整理整頓
- 他力に任せるというか うまく相手に手を渡せるかどうか
- どんな場面でも今の自分を認めること
- 相手の意図を考えることから駆け引きは始まる
- 人間の埋もれている力を見いだせた人や発掘できた人たちを “天才”と呼ぶのではないでしょうか
- 相手の手の内に飛び込むことで 新たに浮かんでくる一手を 消すほうがいいのではないか
- 不利になっても本筋を追求するのが基本的に大事
- 未知の局面に出くわした時 どれだけ素早くその局面に対応できる力を持つか
- ムダな駒は一枚もない
- 勝敗を決するのは高いテンション、自分への信頼 分が悪い時に踏みとどまる根性
- 自分自身を裏切らない努力の姿勢が 未来の結果として現れてくる
- 直感力や感性は総合的に磨かれる
- 信用とはその人に対する期待値
- 好きなことなら時間が経つのも忘れて やり続けることができる。本当に夢中になったら 黙っていても集中するものだ
- 簡単な達成感でも 積み重ねることによって自信がついてくる
- だらしない手を指してはいけない。とにかく前へ出る
- 長く戦い続ける相手とは 結局は正面からぶつからなければならない
- ハートで考えるという概念がとても好きです
- 改善の兆しがあるから あれこれ手を打てる
- 最大の魅力は力が上がれば上がるほど おもしろみも増していくということ
- 将棋の研究は鉱脈を掘るようなもの
- 役に立たないとか意味がないと思っていることのほうが むしろ重要なんじゃないか
- 頭のなかの将棋盤をひっくり返して 相手の立場に立って眺めてみたりもする
- 知識は単に得ればいいというものではなく 知識を積み重ねて理解していく過程で“知恵”に変える必要がある
- 山ほどある情報から自分に必要な情報を得るには“選ぶ”より“いかに捨てるか”のほうが重要である
- 手の流れが自然であるかどうか。そのままの流れで指した場合にバランスがとれるか
- 毎回石橋を叩いていたら 勢いも流れも絶対つかめない
- 対局相手は 自分の個性を引き出してくれる存在
- 時間制限があるからこそ 目標に向かって集中できる
- 冷静でいられるか。客観的でいられるか。焦らないでいられるか
- 負けた時には絶対に原因があります。必ず自分自身のなかにミスがあります。
- 積極的にリスクを負うことは 未来のリスクを最小限にすること
- 将棋は完全な自己責任の世界
- 新しい戦型は 実戦で試して一度負けないとマスターできない
- 指さないですむならば 指さないほうがよかったという マイナスの手のほうが圧倒的に多い
- 将棋における人生と 日常生活での人生とを ドライに割り切っていくほうがいい
- 真剣にその道を究めようとか その道ひと筋でやっていこうという人は 一種の狂気の世界というか 何かそういう線を越えないと その先が見えないような気がします
- リスクの大きさは その価値を表しているものだと思えば それだけやりがいが大きい
- 棋士は決して逸脱できない法律のなかで 建物を造りなさいと言われているようなもの
- 絶対に必要なのは 読みの幹や枝葉を どれだけ広げていくかということ
- マイナス面に打ち勝てる知性 自分自身をコントロールする力を 同時に成長させていかないと 経験を生かしきるのは難しくなってしまう
- 将棋に限らず何事も幅広く、そして世間のペースでなく 自分のペースでものを考えたい
- 力のある人が力を出していないのは すごく怖いんですよ
- 苦手な人とは距離感を変える。嫌なことは早く忘れる
- その人なりの選択を繰り返して 多くの手数を積み重ねた結果 「棋風」が醸し出される
- 不利な時のほうがかえって気楽
- ひとつの局面について読んでいると たとえ読みが外れて全く想定していない局面になっても 何とか対応できる
- 人が何かに魅せられている姿には 必ず魅せられる
- 今努力しても 突然強くなるということはありません。反対に、努力しないからといって 突然弱くなるということもありません
- 自分の考えを時折言語化してみる
- 人間にはふた通りあると思っている。不利な状況を喜べる人間と喜べない人間だ
- “真似”から“理解”へのステップは 想像力を培う基礎力になる
- いかに集中するかではなく いかにうまく休むかということを考える
- 相手のよい部分をなるべく見るようにして できるだけ嫌いな人をつくらない
- ごちゃごちゃ考えすぎずに シンプルな思考を心がける
- お互いの考え方の違いや 棋風の違いを認識することから 成立する対話もある
- プレッシャーは その人の持っている器に対してかかるもの
- 夜の闇が暗ければ暗いほど 朝も明るくなる
- “そんなバカな”と思われることから 創造は生まれる
- 考えている中身より 費やしている時間や努力が 決断する時の安定剤になる
- これ以上集中すると “もうもとに戻れなくなってしまうのでは”と ゾッとするような恐怖感に襲われることもある
- 何時間も考え続けることができる力 そして、その努力を何年もの間 続けていくことができる力
- 歩は将棋の皮膚である
- 才能とは10年、20年と同じ姿勢で同じ情熱を傾けられる力のこと
- 将棋に限らず何事でも発見が続くことが 楽しさ、おもしろさ 幸せを継続させてくれる
- 将棋にはさまざまな種類の駒があって それぞれが違う動きを持っている
- 難しい問題に対して わからないと思いながら考え続けた根気 ずっと我慢して費やした時間 そうしたことがプロとして育っていくことを助けたのではないか
- 小さい時に始めていれば 戻ってやり直したいと思った時に選択肢が広がる
- 盤上で駒が前に進んでいるかどうか
- 盤に向かって潜っていくというか のめり込んでいくというか
- 道の途中でも その時にしか感じることができないものもある
- 指導の基本は本人が気づくための時期を待つ
- マイナス要素の勉強法を採っていたおかげで 長期的な勉強方法の重要性と そのためプラスの環境に気づき それを活用する土台になっていた
- どれだけ楽しいかが集中力の持続へとつながります
- “絶好調!”と口にしている人は 自分に暗示をかけているのではないか
- 運が来ているのを気づけるか
- 見切れるかどうか。それが調子を感じるバロメーター
- 自分の調子の波を極力小さくして 常にフラットに近いような状態に持っていく
- 時間の経過とともに生じるズレを自覚して いかに調整して自分に合わせていくか
- 将棋とは“粘土”のようなもの(どんなものにも形を変えられる)
- 感性を研ぎすます秘訣は ほかのジャンルの人と積極的に話し、聞くこと
- 今はツキをためている時期
- 最終的には同じ結論にたどり着くとしても それまでの時間とプロセスが全く違います
- じたばたしても あとの人たちがどう見るのか 影響を与えることはできませんから
- 発見と創造。それこそが私が将棋を指し続ける最大のモチベーション
- 忘れていくというのは 次に進むための大事な境地
- 自分の想像しない姿になっていたい
- 「自分を大事に」という気持ちを振り払って 負けるかもしれないが挑戦し続けようと思った
- 目の前の勝負以外のところで やっぱり何かしなくてはいけない
- 仕事の醍醐味とは情熱を持続すること 結果ではなく内容からおもしろさを発見すること 誇りと責任を持つこと
- 人間は将棋を理解していません。まだまだ知ることが、たくさんあります
- 常識もマニュアルも通用しない カーナビが効かない場所では 自分の力を試されているようでもあり 充実感が実感できるはずだ
- まわりの信用の後押しがギリギリの勝負になって出てくるのではないか
- 若いころは、破天荒なことをやることですごい勢いとか、運を呼ぶことがある
- 将棋というのは大海原のような世界ですね。指していると、人間の小ささを感じる
- 棋譜にどれだけの深みを持たせることができるか どれだけ美しい手順を見つけることができるか
- 天才だと感じる棋士は?谷川浩司九段。「将棋に対して勝負を超越した高い芸術性を追求している人」
- 人間は自分にとって必要なことのみ覚える能力がある
- できるだけたくさんの可能性を残すようにやっていく指し方
- 人間には思考を省略して考えることができる 素晴らしい能力があるのですが 時にはそれが先入観や、偏見となって新しい発想を妨げることもよくある
- 年をとっても伸びていくのはバランス感覚だと思う
- まっさらな状態で 先入観なしで見ることが一番重要でしょう
- 道がどんどん狭くなっていくのが すごく耐えられない
- 経験には諸刃の剣のような側面もある
- 直感力とは物事の進むべき道筋を示す“羅針盤”のようなもの
- 不安になりプレッシャーを感じるということは 目標に近づいてきた裏返し
- 独創的な思考や創造的な思考に頭を切り替える時 記憶は足を引っ張ります
- これは掘り下げる余地がありそうだと感じれば 信念を持って、研究を進めていきます。
- あまりにもせっかちに勝つことばかりを考えてしまうと どこかで伸びが止まってしまうのではないか
- 温存しとこうとか あとで使おうというのはダメで 今持っている力は早く使い切ったほうがいい
- 反省は勝負がついたあとでいい
- 勝とうとすることはある意味で欲である。その欲が考えを鈍くしたり、踏み込みを悪くする
- 頭のなかに空白の時間をつくることも必要
- “子ども世代”との対局は 自分のこれからを決めるリトマス試験紙
- 優位のほうは慎重になり 悪いほうは開き直っているから逆転しやすい
- 調子が戻るまでには ある程度の時間は必要。一局一局を丁寧に指しているうちに いつの間にかよくなっている
- ゆっくり行ったほうが楽しいものが見えるんじゃないか
- 今でも新しい発見があるので将棋が楽しい
- 大差をつけて勝つ必要はない。常にギリギリの勝ちを目指しているほうが健全な状態
- 気力がしぼまないポジションをキープしていないと 逆転はできない
- 机上の理論や研究だけでは見えてこない部分。それは実戦を通して身につけていくしかない
- わかりそうだけれどもわからないことが一番楽しい
- 人間の記憶には一定のキャパシティがある
- 選んだ以上は後悔しない。あとは振り返らない
- 波はつくれないが、乗ることはできる
- 調子が悪くなるというのは 風を引くのと似ている
- 凪の時でも 何も風が吹いていない時でも 常に裏切らない
- 努力をやめてしまうのは、「それが、いつうまくいくかわからないからだ」と書きましたが、「もうダメだ」と思ったときは、結構いいところまできていることが多いものです。そこからもうひと頑張りできるかどうかが、明暗を分けます。
- モチベーションと気力と情熱さえ持続していれば、抜け出せないスランプはありません。
- ほんとうの勝負は定石を超えたところからはじまり、最後の決め手は情熱です。