藤沢武夫の名言集

2014/03/31


藤沢 武夫

藤沢 武夫(ふじさわ たけお、1910年11月10日 - 1988年12月30日)

実業家。東京都出身。本田宗一郎と共に本田技研工業(ホンダ)を世界的な大企業に育て上げたことで知られる

1910年東京都小石川区に生まれる。
旧制京華中学校を卒業後、1934年から「三ツ輪商会」という鋼材小売店に勤める。
1939年には独立して「日本機工研究所」を設立。
しかし戦争が激化したため同社をたたみ福島県に疎開する。
戦争終結後も福島にとどまり製材業を営む。

1949年8月に本田宗一郎と出会い、同年10月には製材業を引き払い上京、ホンダの常務に就任。
以後東京営業所の開設を皮切りに、ホンダの財務並びに販売を一手に取り仕切るようになる。
1952年には専務、1964年には副社長に昇格。
この時代、実質的には藤沢がホンダの最高経営責任者 CEO、本田がCTOを務めていたと評する人も多い。
ちなみに1954年に発表された本田の「マン島T.T.レース出場宣言」は藤沢の手によるもの。

  • 理念という縦糸がしっかりして経営は縦横無尽に横に広がる。
  • 経営とは三歩先を読み、二歩先を語り、一歩先を照らすことだ。
  • 竹は温暖なところでは節と節の間がのんびりと伸びてしまうので、強風や雪にあうと折れやすい。しかし風雪に耐える竹は節と節の間が狭く、がっしりと育ってたくましい。
  • 人間というものは組織がなくても、組織らしいものをつくってしまうものです。
  • “人間に一番たまらない苦痛は何か”と聞かれれば“する仕事のないことだ”と私は答える。
  • 企業には良いことも悪いこともあるのだから、禍を転じて福とする、その橋を見つけ出すことが経営者の仕事なのだと思っています。
  • 需要は創造するもの。
  • 本業以外に手を出すな。
  • 重役とは一体なんだろうかといえば、未知への探求をする役です。重役が未知の探求をしないで、後始末ばかりしている掃除屋であってはならない。
  • 今は景気が良くて、みんな不動産を担保に利益を上げているが、近い将来必ず手痛いしっぺ返しを食らうだろう。本田は自動車メーカーなんだから、本業以外で儲けようと考えるな。どんな甘い話があっても乗るな。
  • (役員の本来の仕事とは)何もない空の中から、どうあるべきかを探すこと。
  • 出世はだれだってしたいから、(技術者が)技術のほうへ向けるべき頭の大部分を、不得手なほうに向ける。すると、不得手であるべきことが不得手だと思わなくなるのが人情なんですね。
  • ホンダの社長は、技術畑出身であるべき。(この方針はホンダにおいて現在まで忠実に守られており、初代の本田から現職の伊東孝紳に至るまで、歴代の社長7名全員が技術畑出身である。)
  • いつも手をつないで一緒にいるのを仲良しとは呼ばない。私達(藤沢と本田)は離れていても、今この瞬間、相手が何を考え、どうするかが、手に取るように分かる。
  • 私は経営学など勉強した事がない。何冊か手にとって読んだことはあるが、結局その逆をやれば良いんだと思った。
  • 私は人間を判断するときには、その人の家庭を見るようになりました。人と人との間を結びつける条件は、まず信頼であり、いたわり合いであると思います。その基本は家庭にあるんですね。
  • 私は何しろ仕事がしたかった。自分の持っている才能の限界を知りたいということが、私の夢だった。
  • 私は戦前から、誰かをとっつかまえて一緒に組んで自分の思い通りの人生をやってみたいと思っていました。私はお金を作ってものを売る。その金は相手の希望しないことには一切使わない。なぜならば、その人を面白くさせなければ仕事はできないに決まっているからです
  • 浜松の人はみんな彼(本田)を逃がしてしまったんですよ。技術者として有名であり、人間としても素晴らしい男なのに、誰もあの人をつかまえなかった。ということは、あの人に心底惚れる人がいなかったということでしょう。
  • 本田宗一郎は特別な人間です。彼のような人物を育て上げようとしても無理です。それならば、何人かの人間が集まれば本田宗一郎以上になる。という仕組みをつくりあげなければならないということです。
  • 経営はアートだ。
  • 若さを信頼できなくなった企業は死ぬ。
  • 競馬は儲からないでしょ?馬畜生に他人が乗って走るものなんぞに、お金なんざ預けたら駄目だ。
  • 本田宗一郎と出会えた事が、自分が生きてきて一番良かったことだ。
  • 社長にはむしろ欠点が必要なのです。欠点があるから魅力がある。つきあっていて自分の方が勝ちだと思ったとき、相手に親近感をもつ。あの人(本田宗一郎)にはそれがあります。私の方が欠点は少ないでしょう。しかし、その分私には魅力がない。
  • 好き勝手にしなかったら、新しいものが生まれない。


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