井深 大の名言集
2014/03/18
井深 大(いぶか まさる、1908年4月11日 - 1997年12月19日)
ソニーの創業者。本田技研工業の本田宗一郎と並び称される戦後日本を代表する起業家として世界的にも有名である。位階 正三位 勲一等
栃木県日光市にうまれる
神戸一中(現 兵庫県立神戸高等学校)卒。
早稲田大学理工学部卒。
学生時代の「走るネオン」という製品がパリ万国博覧会で金賞を獲得。戦時中の熱線誘導兵器開発中に盛田昭夫と知り合う。
1946年 資本金19万円で、義父の前田多門(終戦直後に文相)が社長、井深が専務(技術担当)、盛田昭夫が常務(営業担当)、社員20数人の東京通信工業(後のソニー)を創業。以来、新しい独自技術の開発にチャレンジし、一般消費者の生活を豊かに便利にする新商品の提供を経営方針に活動を展開。そして、多くの日本初、世界初という革新的な商品をつくりだし、戦後日本経済の奇跡的な復興、急成長を象徴する世界的な大企業に成長していく。
- 人を信じられる人間が、21世紀の日本を作る。
- 今日、このカラーテレビってぇものは、日本のオリジナルの産物といって過言ではないと思うのであります。
- 今後は会社のサイズ、量の時代ではない。まさに"質"そのものの時代である。25周年を迎えたソニーの課題は、新時代に適応した"質"の発見、発掘である。
- 創業時、三日も四日もかかりまして私が設立趣意書というのものを書きまして、ここには、現在でも通用するような大変立派なことが申し述べられております。
- 世間ではよく会社のことは家庭まで持ち込まない、という考えもありますが、家族までソニーに参加している、少なくとも応援団の一員であるとの自覚を持っていただければ、皆さまがたのご主人やお父さんの毎日はどれだけ心強いかわかりません。
- 私が、家庭用VTRを頭に描いたのは1958年にソニーが国産初のビデオ装置を完成させたときです。
- ただアイデアだけ出して独創性だ創造性だと言っても仕方がないんだよね。
- 興味の対象を的(まと)の外に置くことだと思います。
- 焼け跡の、33坪ばかりの部屋に、30数名の同士と共に東京通信工業、後のソニー設立の日のことを、いまでも鮮やかに思い出せるのであります。
- 我々、小さいところから始めるわけだから他と同じことをやっていたらあっというまにやられてしまう。そういう根性から、独自の道を歩んだわけです。
- 大きな会社と同じことをやっていたのでは、われわれはかなわない。しかし、技術の隙間はいくらでもある。われわれは大会社ではできないことをやり、技術の力で祖国復興に貢献しよう。
- また小さい会社をつくって、思いっきりやりたいね。
- やはり、一番大事なことは、みんなが「故障を起こさないいいものをつくるんだ」という気構えを持ち、それに向かって行動することです。
- スジのよさを見分けるのが大事なんでね。
- 最近のテレビ業界では、解像度云々といった数的な進歩はめざましいのですが、性格、質といいった面でのイノベーションではパッとしていません。
- 真の技術は、より多くの人のためにこそ生かされるべきじゃないですか。
- ひとつ、優秀なる技術者の技能を最高度に発揮せしむべき、自由闊達にて愉快なる理想工場の建設。
- 筋がよいというのは一つの大きなポイントで、まして、新しい仕事を手がける時はこの筋の良さ、悪さを見抜くことが重要です。
- 目標を家庭用に置いたのは、絶対に普及するんだ、やがてテレビの横には必ずビデオが置かれるんだ、という信念があったからです。
- まあ、人類の文明がこれほど発達したのは、言葉と道具の力が大きいと言われています。男がメカ好きなのは、それの延長で、生まれつき備わった特性と言えるんじゃないですか。
- 商売にならないようなものを商売にしていくということが、私どもの進歩というか、ブレイクスルーである。
- もっと大きなパラダイムの転換が必要なのであります。
- やるなら初めから。
- デジタルだ、アナログだということは道具だてに過ぎない。今日明日のことをどうするかと言うことも大切だが、ニュー・パラダイムの意味をもっと大きく考えて欲しい。
- ・・・そして、テープレコーダーをこしらえて、ほうぼうもって回ったんですが一向に買い手がつかない。そこで思い至ったわけです。マーケットをこしらえなければならないと。
- もっとポータブルにすれば必ず売れる。
- 私は「説得工学」という言葉を発明したつもりなんだけど、自分がいいものに気がついたと思ったら納得するまでやって、上司も納得させなければならない。
- 未来を予測するということは、あんまり意味ないんじゃないかと思うのであります。未来ってのは、作り出すものです。
- トリニトロンの考え方は、非常に筋がよいという感じを持ちました。
- ソニーにしかできないことを、ソニーがやらなくなったら、ソニーではなくなる。
- どんな人が参画するかによってその成否が決まる。人それぞれの個性と能力を活かして体制を作らなければ、その集団が本気になって仕事に取り組めない。
- 常識と非常識とがぶつかり合った時にイノベーションが生まれる。
- 創造力のある子にしたければ、幼児の空想に口を挟まない。
- 再生専用でいいからステレオ回路をつけた小型カセットプレーヤーがほしい。
- 我々は、コンスーマー商品にこそ、その時々で一番高度な技術を注ぎ込んできました。
- 盛田会長が「ビデオ元年」と言ったときに、他社は「何を言ってるんだ」という反応だったけれども、5年もしたら業界はビデオ一色になりましたからね。
- 「やろう!」という意欲を引き出すためには、トップが説得する努力をすることも必要です。
- トリニトロンが刺激を与えたから、テレビ業界全体のクオリティもここまで来たのだと思います。
- お客さまに満足していただく商品をこしらえることは人間の心の問題であり、ものと心が表裏一体であるという自然の姿を考慮に入れることが近代科学のパラダイムを打ち破る一番のキーワードだと思う。
- いかなる事態が起きようとも、ソニーを愛する人たちによって、このソニーは守られてゆくのです。そこにこそ、真の繁栄があり、日本の国益もあるし、世界中の人の文化の向上にも資することができると思います。
- 困難であるが故に他者が避ける道を進む。
- 私は、もはやソニーの経営には直接関与していませんが、ソニーとエレクトロニクスに対する情熱は少しも衰えておりません。新しい技術や魅力ある商品に出会うと、今も私の技術者としての好奇心が騒ぎます。
- ブラウン管に代わるディスプレイはテレビが出来たときからの夢でした。今までの惰性ではなく、思い切った新しい発想と開拓の精神をもって、是非テレビ業界にソニーの手でもう一度イノベーションを起こして欲しいと思います。
- 赤ん坊に、抱き癖はおおいにつけるべきだ。
- キーコンポーネントは、自分たちの手でやろう。
- 発明者、開発者がほとんど全員、量産計画まで携わり、開発計画と製造計画を同時に進めました。
- 商品イメージ、目的、スケジュールも含めて、はっきりとしたターゲットを示すことが全員一致の力を引き出すのです。
- ソニーが発展することにより、皆の生活の安定もあるし、ひいては、日本の発展につながり、世界の文化の向上になると、私は固く信じております。
- 子どもの人格・人柄は育て方しだい。
- 私の仕事は、みんな必要に迫られてやったものばかり。難しいことに挑戦すると、解決しなければならないことが次々と出てくる。たいへんだけど、目的はハッキリしているから、問題点を乗り越えれば、後には非常に大きな技術が残る。
- 先日、PCMの音を聞かせて貰いました。これは、初めてステレオ録音を聞いたとき以来の衝撃でした。
- もちろん頭がよくならないとお勉強もできないけれど、頭がよくなることよりも、もっと大切なことがあるんですよ。それは皆さん一人ひとりがよい人間になることなんです。どうぞ、このことをいつも頭に入れておいてください。
- どこもやらないことをやるというのは、まだマーケットも存在しないということでね。ソニーはずっとそうやって一から始めて来たわけですよ。
- ソニーは、いつもソニーを愛する者達によって守られる。
- 人まねをするのはやめようじゃないか。
- 決まった仕事を、決まったようにやるということは、時代遅れであるということを考えなければならないのを、日本全体が忘れているんではないか。
- よくできたね。次は、もっといいものになるだろうね。
- トップがわからなかったらケンカしてでもいいところをわかってもらえるよう、とことんやっていかないと本物にはならないね。
- 好奇心がソニー製品を生んだというのは間違いだと思うんだよね…非常に強烈な目的意識だけはあって、それを満たすために一体何をやったらいいか、そこに独創性、創造性を入れざるを得なかったわけですよね。
- 自分が、こりゃぁいいってものを見つけたらね、ある程度モノにするまで自分で頑張って、上司に見せて、理解されなかったらケンカしてでもやるんだってぇ気持ちがないと、本物にはならないね。
- トランジスタなんかね、ボク自身が難しさを知らなかったらよかったと思うよね。
- 「せめてこれくらい」と、私はソニー手帳を示したんです。そうしたら見事にそのサイズで作ってしまった。
- 社会への貢献は、儲かったらやるということじゃなしにね。税金と同じで、ある程度のものは負担しなきゃならないんだという覚悟を決めておかなきゃならない…儲からなくても国を維持していくための、われわれの義務であり、世界に対する責任なんです。
- 皆さんのやり方を外部の学者や専門家が無理というなら、それに挑戦してみようよ。
- もしも、われわれの考えがハード一辺倒なら、明るい将来は望めないであろう。ソフトをできるだけ深く開拓することにより、世界中に入り込むことができる。
- 日本のどこでもこしらえていないテープレコーダーがソニーから生まれ、世界でもほとんど出ていなかったトランジスタラジオがソニーの手によって生まれました。これらは、焦りというものが非常に大きな働きをした結果だと思います。
- 私は実験のひとつひとつに最初から立ち会い、あるいは報告を聞いて、その本質をつかむ努力をしました。
- コンスーマーが難なく使える製品とするには、本当に技術が高くて、誰にも解りやすくて、価格もリーズナブルでなくてはならない。
- (ランドセルは)立って渡すと肩が凝ってしょうがないので、去年からイスに座って渡すようにしたのですが、こうすると子どもたちと視線が合うんですよね。一人ひとりの表情がよくわかります。
- 私が社長の井深です。よく覚えておいてください。
- 他社製品にもられた技術が100で、うちのそれが110なら、仮にそれを130の値段で売ろうとしたとしても十分売れる。ところが、逆にこちらの技術が110でなく90だとしたら、これは問題である。
- かくれんぼ 尻つつかれて とびだして 光に当たって びっくり反転
- あなたは、どう思うの?
- 「価格は5万円くらいで」というのも最初から私の出した命題でした。通常何百万円もしているものに常識外れの目標でしたけど、あくまで家庭用ですから。
- 私が家庭用製品にこだわったのは、戦争の体験から「コンスーマーの仕事でなければ本当のインダストリーではない」というこだわったからです。
- 開発や製造計画を先に作り固定してはいけない。計画を作るとそれに縛られてしまい、創意工夫がなされない。仮にうまくいっても、計画より早くはならない。
- 今日のわれわれの競争は、自分を滅ぼすための競争であってはならない。自分たちを有利に活かすための競争を探さなければならない。その競争はそんなに難しいものではない。人がやらないところへどんどん入り込んでいけば、そうした競争は実現しうる。
- ソニーの製品は、どこでつくられてどこへどういう形で出荷されようとも、結局はソニーが責任を持たなければなりません。
- いつの世になっても通用するのは、人のやらないことを苦労してやっていきましょうということだな。苦労しときさえすれば、その時は苦労でも、それが後になって必ずものを言うんだよね。
- 大切なことは、市場が要求することをタイムリーに、そして良質のものを安く供給することであります。
- 素人だからこそ、専門家が気づきにくいところがかえってよく見える場合もあるのではないか。
- 世の中はどんどん進んでいます。ソニー自体もどんどん進んでいます。しかし、その中にあって、皆さんがそれにつれて、あるいはそれを上回る進歩、成長を本当にしているだろうか、ということの反省は、私も含めて常にやらなければならないことです。
- トランジスタを作るからには、広く誰でも買ってくれる大衆製品を狙わなくては意味がない。それは、ラジオだ。難しくてもラジオを狙おうじゃないか。
- モルモット精神もまた良きかな。
- こしらえる。
- 到達不可能なほど厳しい目標も、計画的に対処すれば実現可能であったのです。たいへん飛躍的な事柄でも比較的短時間の内に完遂できることをアポロは証明してくれました。
- ひとがやらないことをやる。
- こういったパラダイム・シフト、つまり人間の心を満足させることを考えていかないと、21世紀には通用しなくなることを覚えておいていただきたい。
- 日本は、物質主義に毒されてきた。それは反省しなければいけない。しかし、正直言って、日本の経済や政治のあり方というものに私はあまり関心がない。人間の作っている社会はシステムには関心がない。もっぱら、人間そのものに関心を持っているのです。
- 私は1950年頃から「アメリカのエレクトロニクスはディフェンスとスペースでスポイルされる」と盛んに言ったものです。
- 今まではおとなしかったが、今後はこれを武器に暴れていきたい。
- なぜ、そんな数年先程度のことを言うのか。20年、30年先にはどうなっている、世の中は何を求めていると考えることがなぜ出来ないのか。
- ここにお集まりの皆さんにもずいぶん無理難題を押しつけたのではないでしょうか。
- 努力の重点のかけ方をウェイト付けするならば、発明は1、開発は10、そしてその商品化は100。
- これだよ、われわれのやるものは。
- 新しいフィールドとか、新しいマーケットとか、新しい世界を作り出そうという者が想像力を働かせるってことが、真のクリエイティビティには一番大事なのではないかと思うのであります
- ベータマックスは、一冊の手帳から始まった。
- いつの場合でも、間違いのない、いい商品を、しかも斬新な技術を取り入れて、売りやすいものを出していく、ということだ。それが、ソニーの宿命だ。
- 今大切なことは、世の人々の批評によろめくことなく、正しいと信ずる道を英知ある勇気を持って邁進することであります。ソニーの運命を切り拓くのは、一つに私達ソニーマン一人ひとりであって、他の誰でもないことを知っていただきたいと思います。
- ソニーは常に自分たちのアイデアをみがいてきましたが、この蓄積は大きいと思いますね。どうか、これからもこの精神を持ち続けて欲しいと思います。
- 整理されすぎた部屋は、子どもの成長を妨げる。