座右の銘で人気が高い四字熟語

2014/04/05


座右の銘

行動の戒めとするために日常的に心に留めておくための言葉。『文選』に収められた後漢の崔瑗(崔子玉)による文章「座右銘」に由来する

握髪吐哺(あくはつとほ)

人材を得ようとして努めること。また、すぐ人に会うこと。どんな時にも客人を待たせない努力。【故事】中国の周公旦は、来客があったとき、入浴中であれば洗いかけの髪を握り、食事中であれば口の中の食べ物を吐き出し、すぐに客を出迎えた。「髪を握り哺を吐く」と訓読みする。「吐哺握髪(とほあくはつ)

」ともいう。略して「吐握」ともいう。

阿諛追従(あゆついしょう)

こびへつらうこと。相手に気に入られようとしてこびること。「阿」はおもねる、「諛」はへつらうという意味。

安寧秩序(あんねいちつじょ)

世の中が平穏で公共の安全や社会の秩序が保たれていること。やすらかな状態。「安」も「寧」も安らかな状態を意味し、「秩序」は物事の正しい順序。

以心伝心(いしんでんしん)

仏教用語で、言葉や文字で表現することが難しい仏法の真髄を師から弟子の心に伝えること。主に禅宗で用いる。転じて、言葉や文字を使わなくても、お互いの意志が通じること。「心を以て心に伝ふ」と訓読みする。

一意専心(いちいせんしん)

他に心を向けず、ひたすらひとつのことに心を集中すること。わき見をせずその事のみに心を用いること。「一意」とは、そのことだけに心を注ぐの意。「意を一にし心を専らにす」と訓読する。

一期一会(いちごいちえ)

一生に一度の出会いのこと。また、そのことが生涯に一度限りであることを表し、人との出会いなどの機会を大切にすることのたとえ。「一期」は、人が生まれてから死ぬまでの間を意味する仏教語で、もともとは茶道の心得を説いた言葉だった(今日という日、そして今いる時というものは二度と再び訪れるものではない。そのことを肝に命じて茶会を行なうべきである)

一言芳恩(いちごんほうおん)

ひとこと声をかけてもらったことを恩に感じ、主人として仰ぐこと。また、ひとこと声をかけてもらったことを忘れずに感謝すること。「芳恩」は、他人から受けたご恩。

一生懸命(いっしょうけんめい)

物事を命がけで真剣にすること。もともとは「一所懸命(いっしょけんめい)

」。中世の武士が命を懸けて守り抜くべき所領を「一所懸命の地」と呼んだことによるものが変化した。

一所懸命(いっしょけんめい)

物事を命がけでやること。中世の武士が命を懸けて守り抜くべき所領を「一所懸命の地」と呼んだことによるものから生れたことば。

一心不乱(いっしんふらん)

心をひとつに集中し、他の事のために心を乱されない。わき目もふらない。

一致協力(いっちきょうりょく)

心を一つにして、力を合わること。

一致団結(いっちだんけつ)

多くの人々がある目的に向かって心を合わせ、まとまって事を行うこと。

海内無双(かいだいむそう)

天下に並ぶものがないほどすぐれていること。「海内」は、四海の内。天下。「無双」は、二つとないこと。

格物究理(かくぶつきゅうり)

一つ一つの事物について調べ、道理や法則を深く追求すること。「格物」は、物事の道理をきわめること。「究理」は、物事の道理や法則を明らかにすること。

確乎不動(かっこふどう)

意志や精神がしっかりして、ものに動じないこと。「確乎」は、しっかりして動かないこと。「確固不動」とも書く。

華麗奔放(かれいほんぽう)

きわめてはなやかで思うままに振る舞うこと。「奔放」は、常識や規範にとらわれないで、自分の思うままに振る舞うこと。

完全燃焼(かんぜんねんしょう)

最後まで燃え尽きること。十分に力の限りを尽くして事に当たることのたとえ。「燃焼」は、燃えること。転じて、力の限りを尽くして事に当たること。

勧善懲悪(かんぜんちょうあく)

善行を勧め励まし、悪事を懲らしめること。「勧懲」と略すこともある。「善を勧め悪を懲らしむ」と訓読する。

旗幟鮮明(きしせんめい)

旗の色が鮮やかなように、主義や主張、態度などがはっきりしている様子。「旗幟」…戦場で敵味方の区別がつきやすいように立てる旗と幟。

協心戮力(きょうしんりくりょく)

心も力も一つに合わせるということ「協心」は、心を合わせること。

勤倹力行(きんけんりっこう)

仕事・事業に励み、倹約し努力して物事を行うこと。「勤倹」は勤勉で無駄づかいしないこと、「力行」は精一杯の努力をして物事を行うことの意。

慷慨忠直(こうがいちゅうちょく)

国家や主君への忠義心から、世の中の不義・不正などを怒り嘆くこと。「慷慨」は、世間の不義・不正などを怒り嘆くこと。「忠直」は、忠義で正直に仕えること。

広壮豪宕(こうそうごうとう)

意気盛んで小さなことにこだわらず、思うままにふるまうこと。「広壮」は、広大なこと。「宏壮豪宕」とも書く。

刻苦勉励(こっくべんれい)

ひたすら努力を重ね、苦労して勉学や仕事に励むこと。「刻苦」は身を刻むように力を尽くし、心を労すること。「勉励」は努め、励むこと。

試行錯誤(しこうさくご)

試みと失敗を繰り返しながら解決策を見いだしていくこと。困難な課題を成し遂げるためにあれこれと試み、失敗を繰り返しながら目的に向かっていくこと。「試行」は、試しに行うこと。「錯誤」は誤り、間違いの意。

獅子奮迅(ししふんじん)

獅子が奮い立って激しく進む意から、物事に対処する際の意気込み、勢いがすさまじく強いことのたとえ。「奮迅」は激しく奮い立つ意。

七転八起(しちてんはっき)

何度倒されても、その度に屈せず起き上がること。「七転び八起き」が四字熟語に転じたもの。また「七」と「八」は数が多いことを表す。

初志貫徹(しょしかんてつ)

初めに思い立った願望や志をくじけずに最後まで貫き通すこと。「初志」は、初めの志。

真剣勝負(しんけんしょうぶ)

本物の刀を用いて勝負すること。転じて、本気で争うこと。また、本気で物事を行うこと。「真剣」は、本物の刀。

真実一路(しんじついちろ)

一筋に真実を求めて生きていくこと。ひたすらにおのれの真実を尽くすこと。

誠心誠意(せいしんせいい)

まごころのこと。誠をもって相手に接する正直な心。「誠心」「誠意」ともに、真心の意。打算的な考えをもたず、相手の立場に立って、真心を込めて接する心のこと。

正正堂堂(せいせいどうどう)

態度や方法が正しくて立派なさま。陣営などの勢いが盛んなさま。正々堂々。「正正の旗、堂堂の陣」の略で、もともとは軍隊の陣容が正しく整い、意気盛んなさまの意。「堂堂」は立派でいかめしいさま。

清廉潔白(せいれんけっぱく)

心や行いが清く正しく、私欲・不正など、うしろ暗いところがまったくないこと。「清廉」「清浄」は、心が清く正しいこと。また自分の利欲に心が動かされないこと。「廉」は、清く正しい。「潔白」は、心や行為の清く正しいこと。

切磋琢磨(せっさたくま)

友人や同僚がお互いに励まし合って、学問・技芸・徳行などを鍛練する意。>「切」は切る、「磋」はあらく磨く、「琢」は形を整える、「磨」は磨く意。玉や石を磨きあげる意から。「切瑳琢磨」とも書く。

千思万考(せんしばんこう)

さまざまに思い巡らすこと。あれこれ思い、考えること。「千万思考」の「万」と「思」とを入れ替えた表現。「千万」は、数のきわめて多いこと。「思考」は、思うことと考えること。

全力投球(ぜんりょくとうきゅう)

力いっぱい投球すること。転じて、全力で物事に取り組むこと。

即断即決(そくだんそっけつ)

即座に判断すること。議案や判決などを、ぐずぐずしないでその場で決めること。

猪突猛進(ちょとつもうしん)

周囲の人のことや状況を考えずに、猪のように激しい勢いで突進する。

日進月歩(にっしんげっぽ)

日に、月に、絶え間なく進歩すること。絶えず進歩し、発展すること。

品行方正(ひんこうほうせい)

行いや心がととのっていて正しいこと。道徳的にきちんとしていて模範的であること。「方正」はきちんとして正しい意。

不言実行(ふげんじっこう)

あれこれ言わずに、黙って実際に行動すること。口はうまくないが実行力のある者に対して、肯定的な意味合いで用いられることが多い。

不惜身命(ふしゃくしんみょう)

仏の教えを修めるためには自分の身も命もささげて惜しまないこと。転じて、国や主君などのために、体や命を惜しまないで尽くすこと。仏教語で、修行に身を捧げる心構えや態度のこと。訓読では「身命を惜しまず」と読む。

不撓不屈(ふとうふくつ)

どんな困難に出会ってもけっして心がくじけないこと。「撓」はたわむ意。「不屈不撓(ふくつふとう)

」とも言う。

奮励努力(ふんれいどりょく)

人知が発達し世の中が開けて生活が便利になること。

滅私奉公(めっしほうこう)

私心を捨て、国や社会のために尽くすこと。「滅私」は、私利私心を捨てること。

有言実行(ゆうげんじっこう)

言ったことは必ず実行すること。「不言実行」をもじって作られた四字熟語。

勇猛果敢(ゆうもうかかん)

勇ましく強くて、決断力に富むこと。多少の抵抗にも負けず、思い切って物事を行うこと。「勇猛」…勇ましく猛々しいこと。「果敢」…決断力に富むこと。


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