朝倉祐介の名言集


朝倉祐介

大手SNS「ミクシィ」新社長

中学卒業後、オーストラリアの競馬騎手養成学校に入学。体格の問題で同校を去る。北海道で競走馬の調教助手となるも事故で競馬の道を諦める。その後、大検を取得し東京大学法学部に入学。在学中にネイキッドテクノロジーを設立。大学卒業後、米系大手コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーを経てネイキッドテクノロジーに戻り、同社をミクシィに売却したことを機にミクシィに移る。執行役員経営企画室長などを経て社長に就任。

ときには負荷をかけて修羅場に突っ込まなければ成長できない

私は馬から多くを学びました。
どのタイミングで鞭を打つべきか。
ときには負荷をかけて修羅場に突っ込まなければいけないときがあります。
そうしなければ成長はありません。
ただし、つぶしてはいけない。
その手綱捌きの重責を実感しているところです。

予想もしなかったことが起きたとき、どんな意思決定をするかが重要

計画は立てます。
でも人生は計画通りにはいきません。
いくら線表を引いて、詳細なプランを立てても、予想もしないことで変更を迫られる。
そのときどんな意思決定をするかが重要なんだと思います。

自分の直観や倫理観に従って、やるべきだからやる

私は30歳です。
創業者ではない経営者としては異例の若さだといわれます。
たしかにハードルは高い。
でも深い恩義があり、私の学生時代のヒーローでもある笠原から声をかけられれば、損得では考えられない。
自分の直観や倫理観に従って、やるべきだからやる。
そう考えました。

書籍とネットの情報の違い

書籍から得られる情報には深みがあります。
ネットなどに比べれば鮮度は落ちますが、そこは自分で調べて補えばいい。
専門家が時間をかけてまとめたものは、情報を得るうえでの効率もいいと思います。

経営者はわからない状態でも決断を求められる

コンサルティングでは日々の面倒な業務から切り離されて、純粋にクライアントの問題解決だけを考えます。
経営者の判断をサポートするために「そこまでやるか」というぐらいファクトとロジックを積み重ねる。
しかし経営の現場では、そこまでやっていたら間に合いません。
わからない状態でも決断を求められる。
いまはマッキンゼーで染みついたやり方を忘れなければいけない場面も少なくありません。

企業経営とコンサルティングはまったく違う

ミクシィに入社するまでは大学在学中に起業したネットベンチャーの社長を務め、それ以前は3三年半、マッキンゼーのコンサルタントをしていました。
その経験からいえば、企業経営とコンサルティングはまったく違います。
たとえるなら、野球とサッカーぐらい違うものです。

人によって学びのスタイルは異なる

人によって学び方のスタイルは異なるのではないでしょうか。
私は、耳から入る情報よりも、目から入る情報や自分で手足を動かした情報のほうが、血肉になりやすいタイプです。

後悔しないように飛び込む

飛び込むか、飛び込まないか。
後悔を残したくない。
だから創業者の笠原健治から「社長をやってほしい」といわれたとき、断るという発想はありませんでした。

後悔するよりも挑戦する

実は大学受験のとき、前期日程で京都大学に合格していました。
しかし東大の後期日程を受験するには、京大は蹴らなければいけない。
安全策をとって京大を選ぶか、東大の後期に懸けるか――。
そのとき一年を振り返りました。
ずっと「東大合格」を目標に勉強してきた。
安全策をとれば、きっと後悔が残るだろう。
結果的にダメかもしれないが、東大に懸けてみよう。
そう決断したのです。

計画を立てたら必ず実行する

私は計画を立てたら、必ず実行します。
そうしないとフラストレーションが溜まってしまうのです。
いまでこそ笑い話ですが、中学卒業後、身長さえ伸びなければ、今年の凱旋門賞の勝利騎手は私だったはずです。
オーストラリアに留学したとき、そこまでの計画を立てていました。

自分の学び方の特徴を知ることが大切

マッキンゼーに入社するまでは、「あの問題解決を研修で教えてもらえる」と期待していました。
ところが研修を受けてもびっくりするくらい講義の中身がストンと落ちてこない。
様々な研修よりも、現場で鍛えられたことのほうが力になりました。
私は昔から集中力の散漫なところがあり、小学校のホームルームでも「いま、先生、何て言った?」と毎回聞いているような子どもでした。
大学の大教室で受けた講義もほとんど覚えていません。
整理された情報を目から入れて、それから現場で手足を動かす。
それが私の学び方の特徴なんだと思います。

学ぶことを決めてから資料を集める

最近は、経営者についてのルポルタージュなどを読むことが多くなりました。
ほかの経営者が何に悩み、どれだけ苦しみ、どんな手を打ったか。
それを知りたいからです。
そのためには経営学者の書いた学術的な本よりも、「リーダーシップとは何か」について当事者の生々しい証言で構成された本のほうが勉強になりますね。

資料にお金を惜しまないことが大切

マッキンゼーという会社はクライアントの問題解決のためには予算を惜しみません。
そのため高額な分析レポートの購入やインタビューが目的の出張なども、上司の決裁は必要ありません。
むしろ「いちいちそんなことを聞くな」と言われる環境でした。
いまでも資料として本を買い込むのが癖です。
ある業界のことを知ろうと思ったら、まずアマゾンを開き、めぼしい書籍をまとめて取り寄せます。
このやり方はコンサルタント時代から現在まで続いていて、毎月20~30冊、年間では300冊程度を購入していると思います。
思考に行き詰まると、資料を取り寄せる傾向があるので、ストレスの発散にもなっていますね。

まずはやるべきことを調査しロードマップをつくる

同級生の多くは大学受験を考えておらず、東大を目指す生徒は私一人。
進路指導を受けられる環境ではなく、すべて自分で調べる必要がありました。
まずはインターネットの掲示板などを見て、東大レベルの参考書がどんなものか、どれだけの勉強量が必要なのかを調べました。
そのうえで、科目の「選択と集中」を行いました。
すべての科目を独学で東大レベルにするのは困難です。
限られた時間で最大の効果を発揮するにはどうすればいいか。
私の場合は理系科目が苦手だったため、東大の入試は後期日程一本に絞りました。
当時、文科一類の傍期試験は、国語や公民、英語などの文系科目だけで、数学や理科は受験せずに済んだからです。
そのうえで1年間の学習スケジュールを組みました。
どのテキストをいつまでに終わらせるべきか、というロードマップを作ったのです。
そして毎日の達成度を折れ線グラフに記入していきました。
最終的にすべて計画通りに学習が進みました。

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