スティーブン・R・コヴィーの名言集

2014/06/06


Stephen R.Covey

スティーブン・R・コヴィー(Stephen R.Covey, 1932年)

アメリカ合衆国の作家

アメリカ合衆国ユタ州ソルトレイクシティ生まれ。
1952年、ユタ大学卒業。1957年ハーバード大学でMBA取得。
1976年ブリガムヤング大学にて博士号取得。
ブリガムヤング大学では、学長補佐、および経営管理と組織行動学の教授を務める。
現在はフランクリン・コヴィー社(本社アメリカ)の共同創設者であり副会長。
『7つの習慣 成功には原則があった』の著者として世界的に有名。
英国「エコノミスト」誌によれば、コヴィーは今、世界で最も大きな影響力を持つビジネスの思想家とされている。妻サンドラ・メリル・コヴィとユタ州プロボに在住。9人の子供と36人の孫を持つ敬虔なモルモン教徒。

  • 目的を持って始めるということは、目的地をはっきりさせてから旅立つことである。目的地を知ることで、現在地もよく分かるようになるし、いつも正しい方向に向かって歩み続けることができるようになる。
  • もし行動が感情に支配されているとするならば、それは私たちが自らの責任を放棄し、そうさせたからにほかならない。
  • 主体的な人にとって、「愛」は動詞である。愛は具体的な行動である。犠牲を払うこと、自分自身を捧げる事である。愛は行動によって具現化される価値観である。
  • 問題は自分の外にあると考えるならば、その考えこそが問題である。
  • 多くの人々は、病気や災害に直面して物事の優先順位が突然変わってしまうようなときや、夫・妻、親、管理者、あるいはリーダーといった新しい役割を引き受けるとき、今までの考え方が劇的に根本から変わってしまうことを経験する。
  • 信頼が信頼性という母体から生まれるように、信頼性は人格と能力から来るものだ。
  • すべてのものは二度創られる。
  • 実践とは「何をするか」であり、100 の状況があれば100通りの方法がある。そして原則とは「なぜそれをするか」であり、実践や実行の源、理由となる要素である。
  • 信頼はつねに二つの結果に影響する。それはスピードとコストで、これらは測定が可能だ。信頼が減ると、スピードが低下し、コストが上昇する。
  • 「想像力」を用いれば、自分の中に秘められた潜在的な可能性を発見し、将来について考えることができる。
  • 優れた結果を得るためには、二、三、のきわめて重要な目標にフォーカスし、単に重要なものは脇によけておかなくてはならない。
  • 主体性を持つということは率先力を発揮するだけではなく、人間として自分の人生に対する責任をとるということである。私たちの行動は周りの状況からではなく、私たち自身の選択によって決まるのだ。 
  • 相互依存とは、自立した人しか選べない領域である。依存している人が相互依存に入ることはどうしてもできない。なぜなら、彼らにはそれだけの人格と自制の力がないからである。
  • 私たちの人格は、繰り返される習慣の結果として育成されるものである。習慣によって無意識のうちに生活パターンが決められ、人格が育成され、そして生活そのものが効果的あるいは比効果的なものになってしまう。
  • 「理解してから理解される」ことには、大きなパラダイム(認識の枠組み)転換が必要である。話をしているとき、ほとんどの人は、理解しようとして聞いているのではなく、答えようとして聞いているのだ。
  • 人は変わらざる中心がなければ、変化に耐えることができない。変化に対応する能力を高めるには、「自分は誰なのか、何を大切にしているのか」を芽一買うに意識することである。
  • 低い人格しか持ち合わせていなくても、格好良くアドバイスすることはできる。しかし、本気になって相手の言葉を聴くという行為は、それよりもはるかに難しいことである。
  • リーダーが目指すべきは、他社を裁くのではなく、よき指導者になること。批判するのではなく、模範となることなのである。
  • 影響を与えようと思えば、まず影響を受けることだ。
  • 習慣は「知識」と「スキル」と「やる気」という3つの要素からなっている。知識は「何をするか」または「なぜそれをするか」を、スキルは「どうやってするか」を、やる気は動機であり「それを実行したい」という気持ちを示している。
  • あなたに起きた出来事、あるいは受けた刺激と、それに対するあなたの反応との間には、あなたの自由、すなわち反応を選択する能力(ちから)が存在しているのだ。
  • 私たちは選択によって自分の人生を方向づけることができるのであり、この能力によって自分自身を作り直し、未来を変え、この世のあらゆるものに大きな影響を与えることができる。
  • 習慣は極めて強い引力を持っている。後まわし、短気、批判、わがままなど、生活を支える原則に反する深く根づいた癖を捨てることは、弱い意志とわずかな努力だけでできるものではない。
  • 日々自分の自由の芽を伸ばし続ける人は、徐々にではあるが自らの自由を拡大させることになる。
  • 真のリーダーの特徴は、自分の価値観、認識、信念、行動がどれくらい正しい原則に沿っているか調べるために、眼鏡を外して客観的に自分のレンズを分析するような謙虚さを持っている。
  • 自分自身が自分のことをどう見ているか、そして他人をどう見ているかを理解しなければ、他人が自分のことをどう見ているか、あるいは世界をどう見ているかを理解することはできない。
  • 大きな成果を出す人は、問題点に集中しているのではなく、機会に集中している。
  • 原則という正しい地図を持てば、個人の、または人間関係における効果性に、無限のインパクトを与えることになる。それは行動や態度を改めようとするいかなる努力をも、はるかにしのぐものである
  • 最も大切なことは、最も大切なことを最も大切にすることである
  • 意義のある人生は、スピードや効率の問題ではない。
  • 才能があって精力的で、独創性のある人間を解き放って重要な仕事を与えると、それを実現する方法は自分で見つけるものだ。相手を信頼すればよいのだ。あれこれ心配する必要はない。
  • 何かを理解したとしても、現実の場面に適用しないならば本当に理解することはできない。
  • 状況を変えたければ、まず自分たちを変えなければならない。そして自分たちを効果的に変えるには、まず自分たちの知覚、ものの見方そのものを変える必要がある。
  • 仮にあなたの現在が過去の受け身な生き方の結果であるとしても、未来まであきらめることはないのだ。
  • 失敗するリーダーの九十%は、人格に原因がある。
  • 人の労力はお金で買うことができるが、人の心を買うことはできない。熱意と忠誠心は人の心の中のものである。背中は買えても頭の中を買うことはできない。想像力、創意工夫、改善の精神は頭の中に宿るのだ。
  • どんな組織でも多かれ少なかれ欠陥を抱えている。転換をもたらす選択をする人たちは、上司や組織が変わるのを待ってはいられないということに気づくのだ。
  • 自分の身に何が起こるのではなく、それにどう反応するかが重要なのだ。
  • 主体的な人は、自分の天気を持ち合わせている。雨が降ろうが陽が照ろうが関係ない。彼らの行動は価値観に導かれており、質の高い仕事をする価値観を持っていれば、天気がどうであろうと関係ない。
  • 自分の人格に基本的な欠陥、二面性、あるいは不誠実さを持ちながら、テクニックや手法だけで人を動かしたり、仕事をさせたり、士気を高めようとしたりすれば、長期において成功することは出来ない。
  • 人は人生の中で何が最も大切なのか、どうなりたいのか、何をしたいのか、を真剣に考えるとき敬虔な気持ちを持つようになる。
  • 必要な務めを果たし、作業を行わなければならない。そこに近道はなし。人の成長や人間関係においても同じ事。近道を探すことは落胆とフラストレーションをもたらすだけである。
  • 信頼されたければ、信頼性のある人になることである。
  • 人に影響を与えることができるか、それとも人に影響されるのか。「作用するか、作用されるか」はあなたの率先力・主体性次第である。
  • 学んでおいてやらないのは、学んだことにならない。言い換えるなら、何かを理解しても、それを実生活に適用しなければ、本当に理解したことにはならないのである。実行し、適用してはじめて、知識と理解は自分のものになるのだ。
  • 許すことには、忘れる、思いきる、前に進むという行為が必要となる。
  • 最大のリスクは、リスクのない人生を送るリスクである。
  • 信頼とは行為であり状態でもある。それは、信頼が人々の間で共有され、返したり返されたりするものであることを意味する。これこそ、人がどうやって上司を上回るリーダーになるかという問題の核心を示している。
  • 自分自身にとって何が本当に大切なのかが分かっていて、そのイメージを常に頭の中に植えつけ、毎日その最も大切な事柄を優先する形で自己管理をすれば、人生はなんと大きく変わってくることだろう。
  • お金中心の限界は、人間関係などの大きな問題に直面したときに明確になる。
  • 自分の持っている地図が間違っているなら、2倍の速度で走り回っても、間違った場所に2倍の早さでたどり着くだけである。
  • あなたが考えるべきことは「自分に今必要な革新的戦略は何か?」ということではなく、「やる必要があると思ったことをより多くの者たちが実行するにはどうしたらよいか」ということなのだ。
  • 根本的な真実はこうだ。人間は管理して尻を叩かなければ動かないモノではない。
  • 本当の相互依存という概念はほとんど理解されていない。多くの人は自立を求めるあまり、わがままな理由で離婚したり、子供を見捨てたり、あるいは社会的責任をすべて放棄したりしようとする。
  • 幸福とは、最終的に欲しい結果を手に入れるために、今すぐ欲しい結果を犠牲にすることによって得る果実に他ならない。
  • 日々勉強を積み重ねるというしかるべきプロセスを怠れば、真の意味で学習課題をマスターすることはできないし、「教養ある人間」になることもない。
  • あなたの目標が一つだけなら、その目標を見事に達成する可能性は高い。だが、目標が二つあれば、その両方を見事に達成する可能性は半減する。目標が三つになれば確率はさらに下がる。
  • 「良心」によって、普遍的な原則や自然の法則を理解し、自分自身の独自の才能や貢献する能力を意識することができる。
  • 原則以外のもの(たとえば仕事、遊び、友だち、敵、配偶者、家族、自己、宗教組織、お金など)を生活の中心に置くと弱点が生まれ、生活は不安定になる。
  • 間違いを犯すことは一つの問題であるが、それを認めないのはもっと大きな問題である。
  • 素早く心から謝ることは、高潔な人格をとても必要とする行為である。基礎的な原則や自分の価値観からくる深い内的な安定性がなければ、誠心誠意をもって謝ることはできない。
  • 知っているだけで実行しないならば、わかっていないのと同じだ。学んでも実践しないならば、本当に学んだことにはならない。
  • 行動や態度の源であるパラダイムを見つめることなく、表面的な行動や態度を変えようとしても、長期的に見てほとんど意味がない。
  • 私たちは物事をあるがままに見ているつもりでも、実はある種の「レンズ」を通して見ている。そのレンズこそが、私たちの世界観をつくり出し、私たちのすべての行動を方向づけているのだ。
  • 人は、他人を信頼することによって、信頼を得る資格が与えられる。
  • 他人の弱点について争うことをやめてみる。自分の弱点を弁護することもやめてみる。
  • モチベーションは内部からの炎である。もし、誰か他の人がその火をつけようとしても、すぐに消えてしまうだろう。
  • 依存している人は、欲しい結果を得るために他人に頼らなければならない。自立している人は、自分の努力によって欲しい結果を得ることができる。そして相互依存している人々は、自分の努力と他人の努力を引き合わせて最大の結果を出す。
  • 成功のはしごを登る前に、そのはしごが正しく登りたいビルの壁にかかっているかを、必ず確認するべきである。
  • 結局のところ、分析してみると、いかなる人間関係も、よくするためには自分自身から始める必要があるということになる。自分自身を向上させる必要があるということなのだ。
  • 信頼を裏切ってしまった行動は、誠意ある行動でしか償えない。
  • 常に環境を汚染していれば空気も水も汚れるように、常に人に対して不親切で不誠実であればあなたに対する信頼は損なわれるのだ。
  • 周りの人との深く充実した関係を築くためには、まず相手の言葉を聴くことからはじめなければならない。
  • 主体的になるということは押しつけがましくなるということではなく、賢くなることなのだ。価値観に基づいて行動し、現実を正しく認識、その中で他人の気持ちや周りの状況を理解することなのである。
  • あなたが信頼されるために重要なことは、あなた自身の人格だ。能力は時に期待どおり発揮されないこともあるが、人格の良さは決して人を裏切らない。
  • あなたはどんな状況下でも、自分がどう影響されるかを自分で選択することができる。
  • 自分の人生に対する責任を放棄すると、反応的になる。例えば、反応的な人の多くは周りの物的な環境に大きな影響を受ける。天気が良ければ、気分も良い。しかし、天気が悪ければ、気分も悪くなり、遂行能力も低下する。
  • 「正しい原則」に基づいた個人のミッション・ステートメントを持つ人は確固たる中心を持ち、すべての決断をそれに照らし合わせ、自分の時間、才能、エネルギーを効果的に使うことができる。
  • 「時間管理」という言葉自体を誤りと考える。なぜなら時間は管理できるものではない。唯一管理できるのは、自分自身でしかないからだ。
  • 人生には中心となる三つの価値があるという。一つは「経験」であり、自分に何が起こるかである。二つめは「創造」であり、自分でつくり出すものである。そして三つめは「態度」であり、大きな困難に直面したときの反応の仕方に代表されるものである。これらの価値のうち、最も大切なものは「態度」である。人生の経験にどう反応するかということが重要なのである。
  • 「自分が置かれている今の状況は、これまで私が行ってきた選択の結果だ。自分の責任なのだ」と心の底から現状を容認できるようになって初めて、「ほかの道を選択する資格」を持てるのだ。現状に対して責任転嫁をしている限り、ほかの道を選択しても結果は同じである。
  • 聴く必要性を知り、聴くためのスキル(技能、テクニック)を知っていたとしても、それだけでは不十分である。聴きたいという気持ちがない限りは、真剣に聴く態度は習慣化されない。
  • 毎朝数分間、自分のスケジュールを見て、一週間の目標を振り返り、自分の今直面している状況を再確認する。今日という一日を全体的に捉え、優先すべき役割と目標を確認し、そして自分のミッション(使命)を念頭に置きながら、新たに出てくる問題や機会に対応していけるようにする。
  • 「人格」という土台を抜きにして、交渉術や傾聴法、あるいは創造的な問題解決法などの、表面的な個性主義(テクニック中心主義)の手法に集中するだけでは、公的成功(他人との協力関係による相互利益の獲得)を達成することはできない。効果的な相互依存は真に自立した人しかできないものだ。
  • 時間に関しては、能率を考えるのが一般的であるが、「原則中心の人」というのは、効果性に集中している。
  • 自分自身や他人に対して交わす約束とそれに対する誠実さとが、私たちの主体性の本質であり、最も明確な表現といえるだろう。
  • 人間は本来、周りの状況に左右されず、その状況に作用を及ぼすことができるのである。これは、自分の置かれた状況に対して自分の反応を選ぶことができるというだけはなく、自分自身を取り巻く状況そのものを自分でつくり出すことができるという意味である。
  • 人間関係を預金に例えると、約束を守ることは信頼の大きな預け入れとなり、約束を破ることは大きな引き出しとなる。
  • 自己の経済的な安定とは、今の仕事や会社に依存するものではなく、自らが持っている生産能力(例えば、思考力、学習能力、創造力、変化への対応能力)によって生み出されるものである。


-さ~そ,
-, , , , ,