『寄生獣』(きせいじゅう)は、岩明均による日本の漫画。
謎の寄生生物と共生することになった、平凡な高校生・新一の数奇な運命を描く。
物語の構図は人間の頭に寄生して人間を食べる「寄生生物」側、最初は捕食されるがままであったが後に反撃に転ずる「人間」側、そしてその中間者として存在する「新一とミギー」側という三者によって成立しているが、話の焦点は新一に置かれている。
表題の「寄生獣」とは、劇中においては寄生生物の呼称ではなく、地球環境に害をなす人間を意味する単語として物語の終盤に登場する。
人間がむごたらしく食い殺されるなど、過激な描写もある一方で、物語の軸には哲学的な主題があり、テーマ性の高さや、意外性のある劇的な展開、物語の世界観などが評価されて熱心なファンを獲得した。
高い評価を獲得しながらも映像化権にまつわる事情のため、連載の完結から約20年間はメディアミックス化が行えずにいたが、2014年になってから映像化が行われている。
2014年には10月より日本テレビ他にてテレビアニメ版が放送中。
同年11月には山崎貴監督により実写映画化され、2015年4月25日に公開予定の完結編と合わせて2部構成の映画となる予定(各媒体の詳細はそれぞれの節および寄生獣 (映画)を参照)。
- 地球上の誰かがふと思った
『人間の数が半分になったら いくつの森が焼かれずにすむだろうか・・・・・・』
地球上の誰かがふと思った
『人間の数が100分の1になったら たれ流される毒も100分の1になるだろうか・・・・・・』
誰かが ふと思った
『生物(みんな)の未来を守らねば・・・・・・・・・・・・・』 - この棒だって使えるだろうか
ただの棒とは限らない
この先に大きな部品でもついていたらどうする?
引き抜くこともできないじゃないか
ただの棒だとしても変に曲がっていたらだめだし
長すぎても短すぎてもだめだ
第一「後藤」のスピードにかなうか?
いまはそっぽを向いていても
こっちが起きあがればすぐに気づく
ヤツの体に触れる以前におれの体が
2つか3つに切り裂かれ・・・・・
いや起きあがるまえだ、それどころか
もう次の瞬間かもしれない
なんだ…ほとんど可能性ゼロに近いじゃないか。
でもやらなけりゃ…確実な0ゼロだ!! - だから・・・・・ちょっと待てって言ってんだろ・・・・・・・・・!
- 朝になったってーのに!
この悪夢がさめてくんない・・・・・・・・・ - おなじ人間が何人も殺されて…
その敵の正体もわかっているのに…
何もしないで見てろってのかよ!
戦うんだ!人間のために! - 生き物はおもちゃじゃねえんだ!
みんな生きてるんだぜ!! おまえらと同じに!! - 殺す! はやく!一秒でもはやく!
かあさん!かあさんいま!その化け物を切り離してやるからね! - あいつらはせまい意味じゃ「敵」だったけど
広い意味では「仲間」なんだよなァ
みんな地球(ここ)で生まれてきたんだろう?
そして何かに寄りそい生きた・・・・・・・ - もう死んだんだよ・・死んだイヌはイヌじゃないイヌの形をした肉だ。
- 当たりめえだろ!
人の命ってのは尊いんだよ! - ・・・・・・今気づいたけどおれたちって喜太郎とそのオヤジみたいだな
殺したくない・・・・・・。
正直言って・・・・・・必死に生き抜こうとしている生き物を殺したくはない・・・・・・
そうだ・・・・・殺したくないんだよ!
殺したくないって思う心が・・・・・・人間に残された最後の宝じゃないのか - ひょっとしておまえ・・・・・・・・・・
鉄でできてるんじゃないのか・・・・・ - きみ・・・泉新一君・・・だよね?
泉くんの眼ってなんだか乾いてる
血でべっとりしてる!!
それは新一くん・・・・・・・きみが新一くんだから・・・・・・・・・ - 私の一番古い記憶は『脳を奪えなくて残念』という気持ちだ・・・
- 受験勉強?あれは一種の暗号だろ?わたしがほしいのは生きる上で役立つ知識だ
- わからん・・・。尊いのは自分の命だけだ。わたしはわたしの命以外を大事に考えたことはない。
- きみの命は守る…
しかし口をきけなくすることぐらいできるんだぜ
他に視力や聴力を奪うという手もある・・・・・・・ - シンイチ…『悪魔』というのを本で調べたが…一番それに近い生物は、やはり人間だと思うぞ。
人間はあらゆる種類の生物を殺し食っているが私の『仲間』達が食うのは ほんの1~2種類だ。質素なものさ。 - 怒る?私はそんなにヒマではない。次の手を考えなければ
- このままじゃ犠牲者が増えるだけだよ
わたしの『仲間』達はただ食ってるだけだろう。生物なら当然の行為じゃないか。シンイチにとっては同種が食われるのがそんなにイヤなことなのか? - 戦は兵力よりも勝機だよシンイチ
- 少し落ち着け もっと平和主義になれ
- 道で出会って知り合いになった生き物が、ある日突然死んでいた。そんな時、なんで悲しくなるんだろう
そりゃ人間がそれだけヒマな動物だからさ
だがな それこそ人間の 最大の取り柄なんだ 心に余裕(ヒマ)がある生物 なんとすばらしい!! - だからなあ・・・・・・・
いつまでもメソメソしてるんじゃない 疲れるから自分で持ちな - 罪・・・?それは人間達が人間の物差しでかって決めればいいことだ。
- 人間の行動で特にわからんのが自己犠牲というヤツだな
- シンイチ・・・・・・・
きみは地球を美しいと思うかい? - 私は恥ずかしげもなく「地球のために」と言う人間が嫌いだ…。
何故なら、地球は初めから泣きも笑いもしないからな。 - いちばんはじめに、きみに出会って...きみの...脳を奪わなくてよかったよ...
- 意識が薄れていく…… 妙に眠い…… それなのに孤独感だけがくっきりと大きく…… これが…… 死か……
- こ・・・・・こいつは・・・・・・・・・
もちろんきみのおかあさんなんかじゃない ・・・・・でも
やっぱりきみがやっちゃ・・・・・・・・いけない気がする - 人間には命令が来てないのか?
- わたしが人間の脳を奪ったとき 1つの『命令』がきたぞ……
“この『種』を食い殺せ”だ! - 彼はわたしが実験により創りあげたか弱い「仲間」の1人ではあるが・・・無敵だ
- 全ての終わりが告げられても・・・「ああ そうか」と思うだけだ。
- 3人いれば勝てると思ったのか?
- われわれはなぜ生まれてきた・・・・・?
- ずうっと考えていた・・・
私は何のためにこの世に生まれてきたのかと・・・
一つの疑問が解けるとまた次の・・・疑問がわいてくる・・・
始まりを求め・・・
終わりを求め・・・
考えながら ただ ずっと 歩いていた・・・
何処まで行っても同じかもしれないし・・・
歩くのを辞めてみるならそれもいい・・・
全ての終わりが告げられても・・・「ああ そうか」と思うだけだ - ・・・この前人間のまねをして・・・・・・・・・・
鏡の前で大声で笑ってみた・・・・・
なかなか気分が良かったぞ・・・・・ - だが・・・・・我々はか弱い。それのみでは生きてゆけないただの細胞体だ。だからあまりいじめるな。
そして出た結論はこうだ
あわせて1つ
寄生生物と人間は1つの家族だ
我々は人間の「子供」なのだ - 人間と我々が大きく違う点・・・それは人間が何十、何百、何万、何十万と集まって一つの生き物だと言うこと。人間は自分の頭以外にもう一つの巨大な「脳」を持っている。それに逆らったとき、寄生生物は敗北するわ。
- あわせて1つ・・・寄生生物と人間は一つの家族だ。
- 地球上の誰かがふと思ったのだ・・・生物(みんな)の未来を守らねばと。
環境保護も動物愛護もすべては人間を目安とした歪な物ばかりだ。なぜそれを認めようとせん!
人間に寄生し生物全体のバランスを保つ役割を担う我々から比べれば、人間どもこそ地球を蝕む寄生虫!!
いや・・・・・・寄生獣か! - もっと工夫しろ………… 人間は地球上でもっとも賢い動物のはずだろ
- こういう場合…………「しゃらくせえ」とか言うのか?
- そういえば田村玲子がよく言っていた我々が生まれてきた目的は何なのかと……いまさらどうでもいいことだが しかし……1つわかったことがある おれにとっては戦いこそが……!!
- おまえ1人だ 後ろの連中は片づけた いや……ちらかしたと言うべきかな
- どんなことがあろうとも決してあきらめず臨機応変にね・・・・・
- あんたには誰か心に・・・・・・・・気にかかる人はいないのかねぇ・・・・・・・・・・・
たとえ見ず知らずの相手でも1度かかわりをもっちまえばほうってはおけない・・・・・・それが人間てもんなんだ - あたしゃ長いこと水商売やってたからね
一目見てそいつがどんな人間かはだいたいわかっちゃうのよ - たしかに日本人てな水と平和がタダで手に入ると思ってっからねえ
- 考えをめぐらせてみておくれ・・・ものごとすべて投げちゃあおしまいなんだからさ
- ・・・・泥棒がそんな礼儀正しいわきゃないよ
- 別にあんたを襲ったりゃしないわよ
- だいたいあたしゃこんな田舎より街が好きなんだよ
- たしかに都会じゃゴミの捨て場に困ってるそうだけどいくらなんでもこりゃあないだろう?
- これもマーフィーの法則ってやつかね
- なに!?17にもなって飲んだことないの!?異常だよそりゃ
- いいじゃない生きれば・・・逃げればいいじゃない
自分1人でも生きるために逃げる・・・ちっともはずかしいことじゃないよ - 何が「おれの命を使う」だ!そんなこと軽々しく!
- あんた何様のつもりだよ!命を使うだって!?笑わせんじゃないよ!あんたみたいなガキに何ができるもんか!
- まあいい・・・あんたにあとどれほどの時間が残っているのかは知らないけど・・・でもできるだけ多くのことを・・・
- やったのか!!新一!!
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