本多靜六の名言集

本多靜六 は~ほ

本多靜六

本多静六(ほんだせいろく、1866年7月2日 – 1952年1月29日)

日本の林学博士

埼玉県菖蒲町生まれ。
南埼玉郡河原井村の名主折原家の第6子。
日比谷公園の設計を担当した。

北海道の大沼公園や福島県の鶴ヶ城公園、埼玉県の羊山公園、東京都の明治神宮、石川県の卯辰公園、福岡県の大濠公園ほか、設計・改良に携わった公園多数。
東京山林学校卒業後に留学したドイツを始め、海外に十数回視察に赴き、明治期以降の日本の大規模公園の開設・修正に携わった。

幼少時に父親を亡くした経験とドイツ留学でのブレンターノ教授の教えから、勤倹貯蓄を処世訓とした。
資産家として成功したことでも知られる。

  • 一仕事終わったらその結果がどうであろうと、まずそれをきれいに忘れること、少なくとも忘れるように気分転換につとめること。
  • 成功の第一義はまず何としても経済生活の独立にある。これなくしては何事の成功もおぼつかなく、またどんな成功も本当の成功とは世間で見てくれない。本業第一たるべきこと。本業専一たるべきこと。
  • 「天才マイナス努力」には、「凡才プラス努力」のほうが必ず勝てる。
  • 金を大切にする人、ハッキリする人、軽く考えない人を、そうでない人よりも信用する。
  • 金を馬鹿にする者は、金に馬鹿にされる。
  • 卑屈に陥らないで、萎縮しないで、いつでも「オレだって」というだけの気概をもって努力を続けていきたい。
  • 自分の環境を呪っている限り、人は決して幸福になることはできない。
  • 良いところは褒め、欠点は大目に見ること。(処世九則(4))
  • 失敗は、社会大学における必須科目である。
  • ほめることは人を生き返らせ、のびのびとさせるが、小言はどうも人を傷つけ、萎縮させることが多い。
  • 真の成功には速成もなければ裏道もない。あせらず、怠らず、長い道を辛抱強く進んでいくよりほかはない。
  • ままならぬ世の中を、ままならぬまま、あるがままに観じて、避けず、おそれず、自らの努力を、これに適応させていくことである。
  • 苦も、楽も、喜びも、悲しみも、ユーモアでふんわり包むのだから、面白いのである。
  • 「あいつはいかん」ということはない。まことに「長所と交われば悪友なし」である。
  • 原則として、個人間で金銭の貸借を行わないこと。(処世九則(9))
  • いくらでもいい、収入があったときは、容赦なくまずその四分の一を天引きにして貯蓄してしまう。
  • 真の金儲けはただ、徐々に、堅実に、急がず、休まず、自己の本職本業を守って努力を積み重ねていくほかない。
  • 人事を尽くして時節を待つこと。(処世九則(8))
  • 人生の最大幸福は、職業の道楽化にある。富も、名誉も、美衣美食も、職業道楽の愉快さには比べるまでもない。
  • 常に普通収入の四分の一と、臨時収入の全部を貯えること。(処世九則(6))
  • 疲れを感じ、眠りに誘われたら、その場で十分でも十五分でも眠るのがよい。
  • 人生とは、計画生活を行う動物なのだ。
  • 職業の道楽化にいよいよつとめ、すべて仕事の楽しみを、その仕事の報酬と考えるようにしてきた。
  • いかなる名案も、いかなる努力も、時勢に逆行しては負けである。
  • 顔は心の鏡ともいうが、心に喜びがあり、感謝の念があれば、誰しも自然にニコニコ顔の福相となる。
  • 金儲けのできる奴は、えらい奴じゃ。
  • 人生計画の最小区画である、日々の実行を怠ってはならない。
  • うぬぼれの「大出し」はいつも禁物。人に目立たぬよう、人に笑われぬよう、人にそしられぬよう、じわじわと「小出し」にするに限る。
  • 「時を見る」のと「時を待つ」のが成功の秘訣で、時を味方に引き入れなければ、何事も成就するものではない。
  • 成功した上は、自分も成功しつつさらに人にも成功させるために、その余力をさくことが成功者の社会的責務である。
  • 親戚知友に対する金銭上の融通は、できるだけ避けた方がよろしい。
  • ちょっとした病気は、押し売りと同じようなもので、こちらから相手にさえしなければ、向こうから引き下がっていく。
  • ほんの少しずつでも、少しずつ早めに片付けるのと、少しずつ遅らせてしまうのとでは、そこに大変な違いが出てくる。
  • 普通人は「馬鹿正直」で馬鹿を見ると、すぐ今度は「馬鹿不正直」に早変わりをしたりなどするからダメである。
  • 人生すなわち努力、努力すなわち幸福。
  • 本業の妨げのない好機は見逃さないこと。(処世九則(5))
  • 常に明るい顔、明るい態度がとれるならば、人からも可愛がられ、引き立てられ、やがては華々しい成功の基となるのである。
  • 努力の前に、閉ざされた扉は一つもない。
  • その職業、その仕事に、全身全力を打ち込んでかかり、日々のつとめが面白くてたまらぬというところまでくれば、それが立派な職業の道楽化である。
  • よく歩くことと、よく眠ることとは、健康長寿の一番手近な秘訣のようである。
  • 人はよく睡眠について時間のみをいうが、問題はその眠りの深さにある。


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