岡本 太郎の名言集
2014/04/05
岡本 太郎(おかもと たろう、1911年(明治44年)2月26日1996年(平成8年)1月7日)
日本の芸術家
1929年から1940年までフランスで過ごし、抽象美術運動やシュルレアリスム運動と直接関わった。戦後、日本で積極的に絵画・立体作品を制作するかたわら、縄文や沖縄のプリミティブな美術を再評価するなど、文筆活動も精力的に行った。雑誌やテレビなどのメディアにも積極的に出演した。
- 友達に好かれようなどと思わず、友達から孤立してもいいと腹をきめて、自分を貫いていけば、本当の意味でみんなに喜ばれる人間になれる。
- 心の底から平気で、出世なんかしなくていいと思っていれば、遠くの方でちぢこまっている犬のようにはみえないんだ。
- 自分が何が満ち足りてない。欠落した部分がある。それを求めて渇望はうずいている。 「愛する言葉」
- たとえ別れていても、相手が死んでしまっても、この人こそ自分の探し求めていた人だ、と強く感じ取っている相手がいれば、それが運命の出会いだ。 「愛する言葉」
- ほんとうに純粋な悪というのは善を超えるような悪のことだ。もしも、そういう純粋な悪に徹しきれるなら、その悪を貫きとおせばいい。
- 人生に命を賭けていないんだよ。だからとかくただの傍観者になってしまう。「強く生きる言葉」
- 恋愛というのは、とにかくエゴイスティックになるけれど、相手を思いやる余裕を持ちたい。人生だって、余裕のある、広がりに満ちた人生の方がいいだろう。 「愛する言葉」
- 芸術表現は一種の変身だ。フローベルは「ボヴァリー夫人は私だ」と言ったが、最も深い所で自分を裸にし、人眼にさらし、社会の評価を引き受けるのは覚悟がいる。芸術表現することは、その覚悟、自由を身につけることであって、その自由によって自分自身を狭い枠の中から広く高く押し進めてゆくのだ。
- こんなに弱い、なら弱いまま、ありのままで進めば、逆に勇気が出てくるじゃないか。もっと平気で、自分自身と対決するんだよ。
- 私は、人生の岐路に立った時、いつも困難なほうの道を選んできた。それが私の人生観だ。
- 人間はみんな同じなのに、国境のおかげでトゲトゲしくなったり、軍備を競いあったり、水爆までつくったり。実際、何のために誰のために、そして何を、“防衛”するんだか、聞きたいもんだね。
- ぼくのコミュニケーションに対し て賛成でも反対でもいい応じてくれる人ぜんぶが、ぼくの友達だ。 「壁を破る言葉」
- 彼女は精神的に肉体的に、僕の寂しさをいやそうとする。しかし、そういう気持ちがわかればわかるほど、ぼくは孤独になってくる。 「愛する言葉」
- ぼくはどんな苦しいときでも、苦しいような顔をしないから、自由気ままに生きているようにみられたね。ぼくはいままでどんな苦しい状況のなかにあっても、にっこり笑って悲劇的でありたいと思っていたからね。食えなけりゃ食えなくても、と覚悟すればいいんだ。それが第一歩だ。その方が面白い。
- 自分の姿をありのまま直視する、それは強さだ。 「壁を破る言葉」
- 自分の価値観を持って生きるってことは嫌われても当たり前なんだ。
- 愛をうまく告白しようとか、自分の気持ちを言葉で訴えようなんて、構える必要はない。きみの体全体が愛の告白なのだ。 「愛する言葉」
- 人生はキミ自身が決意し、貫くしかないんだよ。「強く生きる言葉」
- 何だこれは!!醜悪だそれが美しい逆にキレイと美しいとは正反対。 「強く生きる言葉」
- 芸術はいつでもゆきづまっている。ゆきづまっているからこそ、ひらける。
- 激しく自分が惚れていると感じるときは、相手が裏切ったように見えるときだな。 「愛する言葉」
- 女には、生まれつき筋をつらぬく面がある。男よりずっとしっかりしているよ。 「愛する言葉」
- 最後の攻撃を仕掛けて口説く。語りながらでもいいし、このときこそ腕のふるいどころだね。 「愛する言葉」
- 好きな人がいたら真っ直ぐにみつめること。 「愛する言葉」
- 永遠というのは時間を越えた"瞬間"なんだ。だから、愛に燃える瞬間が永遠で、その後につづこうがつづくまいが、どのようなかたちであろうと、消えてしまってもそれは別なことだよ。 「強く生きる言葉」
- 人生は遊びだ。
- ほんとうに一度でも、人生で心のふれあった人間がいたら、そのために死んでもいい。 「愛する言葉」
- 全生命が瞬間にひらききること。それが爆発だ。「壁を破る言葉」
- 「こういうもの」を表現したい、という最初の衝動がある。描きたいという衝動じゃない。「こういうもの」を、なんだ。 「壁を破る言葉」
- 芸術は本質的に、けっして教わることはできない。弟子になろうなんてやつは、それだけで芸術家失格だ。 「壁を破る言葉」
- 人は自分にないもの、むしろ反対のものに惹かれるんだ。 「愛する言葉」
- はじめて接吻するときの態度がとても大事だと思う。その女性の実態があらわになる。それは精神と肉体が微妙にからんでくる瞬間なんだ。 「愛する言葉」
- 「愛」の前で自分の損得を考えること自体、ナンセンスだ。そんな男は女を愛する資格はない。 「壁を破る言葉」
- 男と女の関係は、証明書を登録し、形式的にワクにはめられるようなものじゃない。 「愛する言葉」
- ほんとうの生命の核から、ゆるぎ出してくるモチーフがあるはずなんだよ。じっと身をひそめ、向かい合わなければ、それはつかめない。 「壁を破る言葉」
- 芸術に賭けようとするくらいの人間なら、自己愛と自己嫌悪は猛烈に渦巻いている筈だ。それを殺すことはない。もっともっと激しくのたうち、からみ合わせる。その相克は人間の究極のドラマだ。しかし、乗り越える方法はある。乗り越えなければならない。それが芸術なんだ。
- 「危険な道をとる」いのちを投げ出す気持ちで、自らに誓った。死に対面する以外の生はないのだ。その他の空しい条件は切り捨てよう。そして、運命を爆発させるのだ。
- 男はほんとうに女性的な女性の世界観から自分の中に欠落しているものを、見出すことができる。これが喜びであり、救いとなる。「強く生きる言葉」
- すらすらといくらでも溢れ出てきて、無限につくれるような気がするときもある。壁にとじこめられて、悩めば悩むほどいきづまってしまう絶望の季節もある。そういうとき、どうするか。焦らない、自分と向き合うチャンスだと思ってじっくり腰をすえて自分はほんとうに何がしたいのか、見極めることだね。
- 芸術というのは認められるとか、売れるとか、そんなことはどうでもいいんだよ。無条件で、自分ひとりで、宇宙にひらけばいいんだ。 「壁を破る言葉」
- 芸術は太陽のエネルギーだ。無制限にエネルギーを放出する。
- 専門であろうがなかろうが、体当たりして生き抜くことが人生の極意であるはずだ。本当の人間は、みんな透明な目をもった猛烈なシロウトなのである。自分の専門に対しても。
- 自分を大事にして、傷つきたくない、そう思うから不安になるんだよ。 「愛する言葉」
- でたらめをやってごらん。口先では簡単にでたらめなら、と言うけれども、いざでたらめをやろうとすると、それができない。 「壁を破る言葉」
- ぼくの場合、愛はすべて闘いだった。 「愛する言葉」
- 人に認められたいなんて思わないで、己を貫くんだね。でなきゃ、自分を賭けてやっていくことを見つけることは出来ないんだ。「強く生きる言葉」
- ぼくがいちばん好かないのは、"あたしなんか"という女性だね。屈折している。"あたしなんか"といいながら、その実、相手に、"そんなことないですよ"といってもらいたいんだ。 「愛する言葉」
- ぼくが心の進んでいない仕事なんか、つい引き受けてやってしまったり、絵を描くときでも違った色を使うと、彼女はむくれるんだ。われわれの喜怒哀楽というのは、そこにあるわけだ。 「愛する言葉」
- ズバリ答えよう。金と名誉を捨てたら人間の"生命"がのこるんだ。つまり、人間のほんとうの存在だけが生きる。金と名誉を否定したところに、人間のほんとうの出発点がある。 「強く生きる言葉」
- 人生の目的は悟ることではありません。生きるんです。人間は動物ですから。
- ぼくが秘書の平野君(岡本敏子)にもっているのは絶対的な信頼だな。相手がすべてを捨てて、こっちに全身でぶつかってくると、それにやはり全身でこたえる。 「愛する言葉」
- ためらい、投げだし、そしてまともに自分の行為に対して、悪びれない女性。そういう人こそ、いじらしく、可愛らしく、また頼もしい。 「愛する言葉」
- 好きになった男と女が、無条件に自然に、そのままの姿で合体する。それが純愛だ。 「愛する言葉」
- 人間は男でも女でも、本当に"生きる"ためには、自由でいきなきゃいけない。だからぼくは"結婚"なんて枠にはまりたくないんだよ。 「愛する言葉」
- 挑戦した不成功者には、再挑戦者としての新しい輝きが約束されるだろうが、挑戦を避けたままオリてしまったやつには新しい人生などはない。
- 彼女を助けたいと思うんだったら、そのことに集中すればいい。全身をなげうって。 「愛する言葉」
- うまく作る必要なんかない。うまく出来た作品なんて、面白くもへったくれもない。かまわないから、どんどん下手にやりなさい。絵ならその人の色。ダンスなら、その身体の動きの物語る世界。それは自分が発見し、確かめていくもの。教わることはできない。芸術は創造だというのはその意味だ。
- 手なれたものには飛躍がない。常に猛烈なシロウトとして、危険をおかし、直感に賭けてこそ、ひらめきが生まれるのだ。
- 口説く必要なんかないんだ。目と目があえばいい。あとは行動あるのみさ。 「壁を破る言葉」
- 人に理解されたり、よろこばれようなんて思うな。むしろ認められないことを前提として、自分を猛烈につき出すんだ。 「壁を破る言葉」
- 限界は、考えない。人は、はじめから限界のふちに立たされているんだから。 「壁を破る言葉」
- 格好だけ、世間にうまく売り込んだだけの一流を相手にしても意味はない。たとえマスコミに知られない無名の人でも、自分をつらぬいて生きている人がいたら、そういう人をみつけてつきあうことだ。 「強く生きる言葉」
- 青春は永遠に、はじめからのやり直しだ。
- ほんとうの対決というのは、自分を相手にぶつけ、相手も自分にぶつかってきて、お互いがそれによって、活きることが対決なんだよ。 「愛する言葉」
- 愛情だけが二人の中を結んでいる。無条件の関係だから、男も女も相手に対して、いい加減になれない。その緊張感が女を、また異性としての男を磨くのだ。 「愛する言葉」
- 美ってものは、見方次第なんだよ。 「愛する言葉」
- 芸術家は別れ道に立った時、危険な方を選ぶべきだ。こっちへ行ったら危ないぞという方を選んだら、それは芸術家だ。
- よく、あなたは才能があるから、岡本太郎だからやれるので、凡人には難しいという人がいる。そんなことはウソだ。やろうとしないから、やれないんだ。それだけのことだ。
- 焦るな。人のために美しいものをつくるというよりも、生命のしるしを、自分に確かめる。 「壁を破る言葉」
- 芸術は太陽のエネルギーだ。経済原則のギブ・アンド・テイクは成り立たない。陽光のごとく無制限に、エネルギーを放出し、怖いほど与える。 「壁を破る言葉」
- 誰でも、青春の日、人生にはじめてまともにぶつかる瞬間がある。そのとき、ふと浮かび上がってくる異様な映像に戦慄する。それが自分自身の姿であることに驚くのだ。「強く生きる言葉」
- どんなやり手の、凄腕というわれる男でも、惚れた女には甘くて、抜けてるってことがある。反対に、相当したたかな、がっちりした女でも、男に対してはどこか無条件で、優しい。それが異性同士のふれあいの、微妙さじゃないかな。
- まっさらな目をもて!そして目的を捨てろ! 「壁を破る言葉」
- 単に線と色の、視覚的な、画面の上だけの絶対美なんて空虚だ。具体的に、生活にぶつかってくる、現実感のあるもの、「パルパープル」(手にふれることのできるもの)がほしのだ。「壁を破る言葉」
- 男性だけの世界観は本当のものじゃない。女性だけの世界観も本当のものとはいえない。この男と女の世界観がぶつかり合って、そこで初めてほんとうの世界観が生まれるんだ。 「愛する言葉」
- 生きる日のよろこび、悲しみ。一日一日が新しい彩をもって息づいている。「壁を破る言葉」
- ほんとうの人間は両性具有だ。猛烈に男性的であり、或いは、なまなましく濃く女性的。相手に求めない。 「壁を破る言葉」
- 同じことをくりかえすくらいなら、死んでしまえ。「壁を破る言葉」
- 好きな女性が、ほかの男と結婚しようが、こちらがほかの女性を結婚しようが、それはそれだ、ほんとうの出会いは、約束事じゃない。恋愛というものさえ超えたものなんだ。 「愛する言葉」
- 生きるとは、死と直面して戦うことである。そこに真の生きがいがある。
- すぐれた作品に身も魂もぶつける。ほんとうに感動したら、その瞬間から、あなたの見る世界は色、形をかえる。
- 人間というのは、生まれつきのかたちで、生きているのがいちばん美しいんだ。 「愛する言葉」
- 相手の名前も知らず、地位も知らず、誠実かどうかも知らずに、目と目が合った瞬間、気持ちと気持ちがあったら、そのときすべてをささげるべきだ。その後のことは約束しなくたっていい。 「愛する言葉」
- 面白いねえ、実に。オレの人生は。だって、道がないんだ。だからぼくは、"職業は人間だ"と答えてやるんだ。「強く生きる言葉」
- 恋の始まりは瞬間でも、つきあいが長引くかどうかは、美醜よりも人間味にかかわる問題だ。 「愛する言葉」
- 財産がほしいとか、地位が欲しいとか、あるいは名誉なんていうものは、ぼくは少しも欲しくない。欲しいのはマグマのように噴出するエネルギーだ。 「強く生きる言葉」
- 絵を描くということは、疑うことのできない、すべての人のうちにある本能的な衝動なんだ。歌うこともそう。叫ぶことも、踊ることも。表現欲というのは一種の生命力で、思いのほか激しいもの。 「壁を破る言葉」
- 人間同士というのは、心が通いあえば、男だろうが女だろうが、一体になることが出来る。 「愛する言葉」
- 情熱的であるためには、すべからく冷静に、聡明に自分の真の心をつかんでほしいな。 「強く生きる言葉」
- 女性の話?いっぱいありすぎて、どれから話していいのかね。 「愛する言葉」
- ぼくはこうしなさいとか、こうすべきだなんて言うつもりはない。「ぼくだったらこうする」というだけだ。それに共感する人、反発する人、それはご自由だ。
- たとえ自分が創りださなくても、これこそと思うものは自分の責任で、徹底的に支持すべきなのに。 「壁を破る言葉」
- 芸術なんて、道ばたに転がっている石ころと等価値だ。芸術に憧れたり、芸術家が大変なものだと思っているやつに、芸術家がいたタメシはない。 「壁を破る言葉」
- 思いきって、のびのびと踏み出してみる。そして人間的な自由とはなんであるか、その歓びをみずから発見するんだ。 「壁を破る言葉」
- 年とともに若くなっていくのが自分でわかるね。
- 自分に能力がないなんて決めて、引っ込んでしまっては駄目だ。なければなおいい。決意の凄みを見せてやるというつもりで、やればいいんだよ。
- 自分に忠実に生きたいなんて考えるのは、むしろいけない。そんな生き方は安易で甘えがある。ほんとうに生きていくためには、自分自身と闘わなければだめだ。自分らしくある必要はない。むしろ、「人間らしく」生きる道を考えてほしい。
- 男とか女とか、意識するからおかしくなるんだ。男女はともに一体なんだからね。だから、男と女のいう意識をのり越えなければだめなんだ。 「愛する言葉」
- 芸術?そんなものはケトバシてやれ!そうすれば、キミが何を創ればいいか見えてくる。 「壁を破る言葉」
- 評価されるなんていっさい必要なし!音が好きならば、音になってないといわれようと"音"を出す。これが前提だな。「壁を破る言葉」
- 芸術愛好家は誰かが新しいものを創りだしてくれるだろうと待ってばかりいて、自分が創ってやろう、という気持ちをもたない。 「壁を破る言葉」
- なぜ、創るのかって?創らなければ、世界はあまりに退屈だから、創るんだ。 「壁を破る言葉」
- 絵が描けなくたって、いいじゃないか。音楽を作らなくたって死ぬわけじゃない。僕だってパリにいって三年間、絵が描けなかった。その辛さは骨身にしみている。だけどそこで自分をごまかして、適当なことをやってしまったらおしまいだ。 「壁を破る言葉」
- 創り出すことと年齢なんて関係ないよ。
- 異性を恐れぬこと、そして謎を解くこと、それが人生の深みに入る。第一歩だ。 「愛する言葉」
- 強烈に生きることは常に死を前提としている。死という最もきびしい運命と直面して、はじめていのちが奮い立つのだ。死はただ生理的な終焉ではなく、日常生活の中に瞬間瞬間にたちあらわれるものだ。
- 音感がいいとか悪いとか、そんなことはどうでもいい。大体、画才があるやつにロクな絵描きはいないんだから。センスなんかに頼るから駄目なんだ。 「壁を破る言葉」