諸葛 亮(孔明)の名言集
2014/03/18
諸葛 亮(しょかつ りょう、181年 234年)
中国後漢末期から三国時代 (中国) 三国時代の蜀 蜀漢の政治家・武将・軍師 軍略家・発明家。字は孔明(こうめい)
司隷校尉諸葛豊の子孫。泰山郡丞諸葛珪の子。諡は忠武侯(ちゅうぶこう)。蜀漢の建国者である劉備の創業を助け、その子の劉禅の丞相としてよく補佐した。伏龍、臥龍とも呼ばれる。今も成都には諸葛亮を祀る武侯祠があり、多くの観光客が訪れている。
妻は黄夫人。子は蜀漢に仕え綿竹(成都付近)で戦死した諸葛瞻。孫には同じく蜀漢に仕え父と共に綿竹で戦死した諸葛尚や、西晋の江州刺史になった諸葛京がいる。親族として従父(叔父)の豫章太守諸葛玄、兄で呉 (三国) 呉に仕えた諸葛瑾とその息子の諸葛恪、弟で同じく蜀漢に仕えた諸葛均などが知られる。一族には、魏 (三国) 魏に仕えた諸葛誕・諸葛緒・諸葛璋・諸葛虔・諸葛原(景春)らがいる。
- 軍を動かして勝つ為には、しっかりとした統制が必要だ
- 師を出し軍を行(や)るは、整を以て勝とす
- 必ず敵情を探りて後之を図る
- 優しすぎる将に対しては、積極的に攻めて疲れさせる。頭はいいが臆病な将は追い込む。計略を使うが行動が遅い将に対しては一気に襲う
- 仁にして忍びざる者は、労(つか)らす可し。智にして心怯(お)づる者は、窘(せま)る可し。謀にして情緩かなる者は、襲う可し
- 勇敢だが死を軽んじている将は混乱させて攻める。気が短い将には長期戦を挑む。貪欲な将には賄賂を贈る
- 勇にして死を軽んずる者は、暴(みだ)す可し。急にして心速かなる者は、久しゅうす可し。貪にして利を喜ぶ者は、遣(お)くる可し。
- 将帥勇ならざるは、将無きに同じ
- 好機を捉える方法は、不意打ちが一番良い
- 機を見るの道は、不意よりも先なるは莫し
- 難しい問題を簡単にし、大きい問題を細かくし、先を読んで実行し、刑罰はあっても処刑される人がいない。この様な状態が用兵として一番良い
- 難を易に図り、大を細に為し、先ず動きて後に用い、無刑に刑するは、此れ用兵の智なるもの也
- 古の善(よ)く将たる者は、人を養うこと己の子を養うが如し
- 善く将たる者は、天の時に因り、地の勢に就き、人の利に依る
- 禁(命令違反をしない)、礼、勧(公平な人材登用)、信(信賞必罰)は軍の根幹である
- 禁、礼、勧、信は師の大経也
- 敗戦の原因は、敵を軽視するところにある
- 軍を敗り師を喪うは、未だ敵を軽んじるに因りて禍を致さざる者あらず
- 善(よ)く将たる者はは、必ず博聞にして多智なる者を腹心とし、沈審にして謹密なる者を耳目とし、勇悍にして善く敵する者を爪牙とす
- 将たる者には、必ず腹心、耳目、爪牙有り
- 安心して危機を感じず、敵が攻撃してきてものんきに構えているのは、燕が幕に巣を作り、魚が釜の中で遊んでいるようなものだ
- 居安んじて危うきを思わず、寇至も懼れを知らざるは、此れ燕、幕に巣(すく)い、魚、鼎(かなえ)に遊ぶと謂うがごとし
- 国の一番大切な仕事は国防である
- 才に傲(おご)りて以て驕(ほこ)らず、寵を以て威を作(な)さず、先に計りて後動き、勝ちを知りて始めて戦い、其の財帛(ざいふ)を得て自ら宝とせず、其の子女を得て自ら使わず
- 二倍の兵力でも敵を攻めず、自軍の多さを頼りにして敵を軽視しない
- 兵を倍しても以て弱きを攻めず、衆を恃(たの)みて以て敵を軽んぜず
- 下手に出て油断させ、団結を壊し、強力な敵を弱くする
- 卑にして之を驕(ほこ)らしめ、親にして之を離し、彊(きょう)にして之を弱む
- 敵が迫ってきたらあえて退き、利益を見せて誘い、混乱させて攻撃する
- 迫にして之を容れ、利にして之を誘い、乱にして之を取り、
- 金鼓で統制をとり、山が動く様に静かに退き、風雨の様に素早く進み、砕く様に崩れた敵を攻撃し、虎の様に敵と戦う
- 戒しむるに金鼓を以てし、退くこと山の移るが若く、進むこと風雨の如く、崩るるを撃つこと摧(くだ)くが若く、戦いを合わすること虎の如し
- 潜む魚の様に息をひそめ、走るカワウソの様に素早く動いて敵を滅ぼし、敵の強みを潰し、旌旗を掲げて士気を高め
- 静かなること潜魚の如く、動くこと奔獺(ほんだつ)の若く、其の連なる所を喪(ほろ)ぼし、其の彊(つよ)き所を折り、輝かすに旌旗をを以てし、
- 仁義を先にして智勇を後にす
- 善く戦う者は破れず。善く敗るる者は亡びず
- 昔から、政治がうまい者は戦争をしなかった。戦争がうまい者は軍を動かさなかった。軍を動かすのがうまい者は、戦闘をしなかった。
- 古(いにしえ)の善く理むる者は師せず。善く師する者は陣せず。善く陣する者は戦わず。
- 将たるの道は、必ず天に順(したが)い、時に因り、人に依りて以て勝ちを立つる也
- 各其の能に因りて之を用う
- 将は驕(おご)る可からず(中略)将はおしむ可からず
- 柔でも剛でもないのが一番良い
- 柔ならず剛ならざるは道に合するの常なり
- 優れた将帥は、剛に対して剛で折ろうとしないし、柔に対して柔で巻こうとしない
- 善く将たる者は、其の剛折る可からず、其の柔巻く可からず
- 優れた将帥は、自軍の強さや勢いを頼りにせず、君主の寵愛を喜ばず、辱められても恐れず、利益になることを見せられても見向きもせず、美女に惑わされず、国に殉ずる事だけを考える
- 善く将たる者は、彊(きょう)を恃(たの)まず、勢を怙(たの)まず、之を寵するも喜ばず、之を辱しむるも懼(おそ)れず、利を見て貪ならず、美を見て淫せず、身を以て国に殉ず、一意のみ
- 軍隊は凶器であり、将帥という職は非常に難しいものである
- 兵は凶器にして将は危任なり
- 六つ目は、利益になることを相手に見せて清廉具合を見る。七つ目は、仕事をやらせてみて、命令通りにやるかどうかで信用できるか見る
- 六に曰く、之に臨むに利を以てして其の廉を観る。七に曰く、之に期するに事を以てして其の信を観る
- 四つ目は、難しい問題に対応させ、相手の勇気を見る。五つ目は、酒に酔わせ、本性を見る
- 二つ目は、言葉でやり込めてみて、相手の変化を見る。三つ目は、計略について質問し、相手の知識を見る
- 人を知るの道に七有り。一に曰く、之を問うに是非を以てして其の志を観る
- 軍権の掌握は、全軍を動かし、将帥の威信を確立する鍵である
- 兵権は、是三軍の司命にして、主将の威勢なり
- 君子は微(ほのか)なるを視て著(あらわ)るるを知り、始めを見て終わりを知る
- 危うきは安きより生じ、亡は存より生じ、乱は治より生ず
- 九重の台は、高しと雖も必ず壊(こぼ)つ。故に、高きを仰ぐ者は其の下を忽(ゆるがせ)にす可からず。前を瞻(み)る者は其の後ろを忽にす可からず
- 其の利を思わんと欲すれば、必ず其の害を慮り、其の成るを思わんと欲すれば、必ず其の敗るる慮る
- 大事は難きより起こり、小事は易きより起こる
- 君子は職分を超えた事は考えない
- 君子は思うこと其の位を出でず
- 人に遠き慮り無ければ必ず近き憂い有り
- 思慮深い政治とは、身近な事を考えつつ、将来の事をしっかりと見据えていることを言う
- 思慮の政とは、近きを思いて遠きを慮るを謂う也
- 命令を聞かないもの、怠慢な者、手柄を横取りする者、いい加減な装備をしている者、勝手な行動する者、秩序だった行動をとれない者、徒党を組んで秩序を乱す者、これらの者は斬る
- 軍を軽んずる者は斬る。(中略)軍を慢(あなど)る者は斬る。(中略)軍を盗む者は斬る。(中略)軍を欺く者は斬る。(中略)軍に背く者は斬る。(中略)軍を乱す者は斬る。(中略)軍を誤らす者は斬る。
- 必ず殺す可きを生かし、必ず生かす可きを殺し、忿怒詳(つまび)らかならず、賞罰明かならず、教令常ならず、私を以て公となす。此れ国の五危也
- 賞虚しく施さば労臣怨む。罰妄(みだ)りに加うれば直士恨む
- 敵の腹心を知る事は敵を知る事になり、敵の腹心を知らない事は敵を知らない事になる
- 獲ること鷹の撃つが若く、戦うこと河の決するが如し
- 計謀は密ならんことを欲し、敵を攻むるは疾(はや)からんことを欲す
- 命令は激流の様に速やかに行き渡り、敵に襲いかかる様は鷹や隼みたいにし、待機している時は弓や弩を引き絞っている様に力を貯め、動く時は機械が物を撃ち出す様に一気に動く
- 其の令すること、漂水の暴流するが若く、其の獲ること、鷹隼(ようじゅん)の物を撃つが若く、静かなること、弓弩の張るが若く、動くこと機関の発するが如し
- 法令は軽んじてはいけない。権勢が逆になる様な事をしてはいけない
- 令は軽んず可からず、勢は逆らう可からず
- 軍幕施さずして、将、困を言わず。夏にも扇を操(と)らず、雨にも蓋(かさ)を張らず、衆と同じくす
- 将たるの道は、軍井汲まずして、将、渇を言わず。軍食熟(に)えずして、将、饑(き)を言わず。軍火燃えずして、将、寒を言わず。
- 兵を用いるの道は、人の和に在り
- 小善は必ず録し、小功は必ず賞すれば、士勧まざるは無し